Lotus Eater 2021-12-06 21:29:08 |
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>85 スティキィ
お、釣れた!
(けたたましい発砲音が路地裏に響いた。建物の密集地帯では、それが尚更良く木霊した。狙い通り地面に着弾したこの弾丸は、例え少女を撃ったとしても当たらずすり抜ける為に、少女の事は気にせず直接アビスメアを狙って撃っても良かったが、そうしなかったのはアビスメアを撃ったらその体液が少女に掛かってしまうのを危惧したから。倒してしまえば、付着してしまった体液もろとも跡形も無く消え去ってしまうと思うが、それでも付着している間は少なからず不快感を覚えるだろう。そのような考えに至ったが故の行動だった。自分が撃った弾に呆然とした彼女らだったが、お陰でアビスメアの不揃いな目はこの袋に向けられた。ギョロっとしたそれは、期待の込められた眼差しのように感じられ、興味がこちらに向いたことを表している。すると次の瞬間には、奇声を発しながらハイテンションで跳ねるように此方へ向かって来た。かかった。完全に注意を引くことに成功。ニヤリと口角を上げ上記を言えば、袋を逆さまにしてドサドサと購入品を全て自分の足元へ落とす。落とされた購入品は、梅のおにぎり、お茶、チョコレートクッキーと、もうひとつは、いちご、ブルーベリー、ラズベリーの3種類がソースとなって上にかかっている、カップのショートケーキであった。レヴェリアとして目の前の脅威を排除し失われた人間性を取り戻す。その為に犠牲となるのが今宵の晩御飯なら安いものだ。それに、そのアビスメアは完全に食べ物しか目に入っていない様子。食べ物に釣られるなんて単純明快で分かりやすく、とてもやりやすい。現在立っている場から数歩ほど後退し、徐々に近付いて来る異形型を眺め。ありつくであろうエサに気を取られている隙に仕留める。その算段で、カチャリと冷たい音を立ててハンドガンを構えながらアビスメアを待ち)
(/終わりについての詳しい提示ありがとうございます。確かにどれも捨てがたいですが、モブ少女の邪魔が入り逃げられる流れが良いと思いました。その展開でこちらこそよろしくお願いします!)
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