なんだかんだ仲良し(〆)

うぉっ…！(対戦が開始すれば早速の攻撃に辛うじて自キャラを操作することで回避し。しかし自分が格ゲーが苦手な理由がプレイスタイルと選択キャラの得意な戦い方が合ってない事に気付けない事で。今でも高い攻撃力が魅力でやや鈍重なキャラで回避しながら攻撃をしようとしていて)

頑張って、お兄ちゃん
(どうやら苦戦しているような兄にエールを送りつつ、使い慣れた軽重量のキャラで軽々と攻撃をかわしていき。相手からの攻撃に備えるべく一度距離をおくと防御体制に入って)

ホント、輝は強いなぁ…(弟の操作キャラに軽々と攻撃を躱され殆どダメージを出せず、自分の操作キャラは相手の攻撃は受けながらダメージが蓄積していく、そんな現状に苦笑いを浮かべつつ呟いては防御姿勢になった弟の操作キャラに無防備に攻撃を仕掛けに行き)

うわ、お兄ちゃんのキャラ凄いね
(兄からの渾身の一撃を真正面で食らう。やはり防御体制をとったにせよ、流石は攻撃力の秀でているキャラ、自分のHPバーがかなりの割合で減っていき。そろそろ決着をつけようと相手キャラの背後に回ると、とどめになればいい、なんて願いながら技を発動させ)

わ、ちょっ…(一撃は無事に入ったもののそれに安堵する暇もなくアッサリ弟の操作キャラに自キャラの背後を取られ。慌てて振り向きながらの防御体勢に移らせんと操作をするも身軽に攻撃の出来るキャラに鈍重なキャラがスピードで敵う筈もなくアッサリとトドメの攻撃を受け倒されてしまい)

やった！まずは僕の勝ちー
(画面上に表示される「WIN」の文字ににこにこと喜んで。兄はゲームの操作は上手いのに、使用キャラの影響かその腕を十分に発揮できていない気がする。２回戦を始める前に「お兄ちゃん、そのキャラ変えてみたら？」なんて提案してみて)

負けちまったか…(負けたことに悔しさはそこまで無いが苦笑いを浮かべつつ呟いていれば2回戦目の始まる前に弟から提案された言葉にやや首をかしげ「キャラを？」と問い掛けて。勿論負けたのは自分自身に格ゲーのセンスが無いからだと決めつけているからであり不思議そうにしていて)

うん、お兄ちゃんゲーム上手いもん。攻撃力強いキャラだけじゃなくてさ、もっと素早く動けたり、防御力の高いキャラにするとかどう？
(問い掛けに答えるようこくりと頷いて。兄のコントローラーを借りてキャラ選択画面へと移動すると、幾つか、すばやさや守り、攻撃力のパラメーターがバランスよく振られているキャラクターを示して)

ふむ…なら使ってみるか(弟の言葉と共に示されるキャラに成る程と納得し。自分がゲームが上手いかどうかまでは分からないが、弟から褒められる事は嬉しくて。そんな弟からの提案を断るわけもなくそれに応じ弟が示してくれたバランスの良いキャラを選択し)

よし、じゃあ始めるよー
(兄がキャラを選んだことを確認すると、ゲーム開始の画面まで移動して。一回戦目と同じようにゲームスタートの文字が表示されると、早速先制攻撃としてストレートパンチを繰り出して)

うおっ、と…(ゲーム開始後早速の攻撃に先程と変わらずかわしながらのカウンターを放つとダメージを貰わずに反撃の一発が出せて先ほどとは違う感覚に目を丸くして)

ほら、やっぱりお兄ちゃんゲーム上手い！
(綺麗に攻撃を無効化した兄、その動きの流れにそう確信してはそう言って。これはいい勝負になりそうだと気合いを入れてコントローラーを握り直し、相手からの攻撃に備え)

そ、そうか？(弟からの褒め言葉に少し気を良くしながら本当に上手いのか？なんて少しずつ思いながらも弟との対決を楽しんで。お互いにダメージの与え合いが始まり一進一退の攻防はあったものの、先んじてダメージを与えていた自分側が有利に進んでいき)

うん。さっきより凄い強くなってる！
(そろそろ決着がつきそうだと察すると完全に防御姿勢に切り替えて。ここで大技を食らえば勝敗は明らかだろうと)

(弟の操作キャラが防御姿勢になれば何か大きなダメージを与える技を、そう考えるも大技の出し方はあまり知らなかったものの、偶然操作キャラの大技を出すコマンドを入力出来ていたようでそのキャラ特有の大技が出て)

わっ、
(兄からの一撃を食らい勝負が決まり、二分割されたそれぞれのプレイ画面に「WIN」「LOSE」の文字が表示される。第二回戦目は兄の勝利。勝負には負けたが、自分が勝ったときと同じように喜んでおり)
お兄ちゃん凄い！その技出すの大変なんだよ？

そうなのか？(第2戦目は無事に勝利でき一勝一敗となり、良かったと安堵していれば弟の喜ぶ姿は可愛くて照れながらも自分ではどうだしたかさえあまら覚えてないからこそ問い掛け)

うん、コマンド入力めんどくさいし、使い所間違えると大変だし……。
よし、僕も負けないように頑張らないと！
(あの技が偶然にせよ実力にせよ、これで決着がついたのは事実であり。不思議そうな兄にそう力説し、最終決戦に備え気合いを入れて)

そうか……よし、あともう一回だな(力説してくれる弟にそれほどスゴいことだったのか、なんて考えながらもあと1戦で決着が着くのだからそれに集中しなくては、そう思いながら2戦目と同じキャラを選択し)

そうだね！じゃあ……いくよ？
(兄のキャラ選択が済んだのを確認して、ゲームスタートのボタンを押し。軽快なBGMと共にゲームが始まると、自然にコントローラーを持つ手にも力が入り)