なんだかんだ仲良し(〆)

え
(全く考えていなかった兄から提案された条件に、ぽかんと口を開いて。まさか今後の事についても言及されるとは思わなかった。この条件は出来れば呑み込みたくない……、けれど、ここでごねて時間を無駄にするのも勿体無い。こうなれば家に帰ったらもう遠慮なく甘えさせてもらう。ぐぐぐ……と渋々了承し頷いて。)
……わかった、頑張って我慢……する

なら良し、その代わり今日は帰ってからたくさん甘えて良いからな(かなり悩んでるようすな弟だったが、かなり渋々とではあったが同意があり、優しくギュッと軽く抱き締めながら頭を優しくポン、と撫でてはスッとすぐに抱き締めを止め帰宅後の甘えの許可を改めて出しては「ほら、行くぞ」と弟に声をかけながら弟の通学路の方へ向かわんと歩きだし)

……はーい
(少々納得のいかない点はあるものの、大好きな兄からの提案なのだ。それにもう頷いてしまったものは仕方がないと自分の中で腑に落として。大人しく兄と並んで、高校への通学路を歩き)

輝、やっぱ女の子にモテるなぁ、こりゃ入学式終わってから早速告白されたりするんじゃないか？(弟と共に他愛ない話をしながら弟の通う高校までの道のりを歩いて。幸いにも徒歩でも通学出来る圏内であったその高校の校門前に向かうにつれ同じ高校に通うであろう高校生たちやその親御さんたちの数も増え、この学生さんたちは弟の同級生になるのかな、なんて考えながらもやはり美形の弟は注目の的な様で同い年と思われる女子高生の視線が弟の方へ向いてるのをなんとなく感じては軽く笑みを浮かべつつからかい口調でそう声をかけ)

そんなことないよ。されても付き合う気は無いし。
(兄から言われたことに少し考え込んでそう返答して。確かに、学校に近付くにつれ何やら視線を感じていた。しかし、自分は誰かと付き合う気は全く無い。人から好意を向けられるのは嬉しいことだが、今自分には大切な兄がいる。「お兄ちゃんが一番好きだよ、」なんて小さく微笑み)

おいおい、折角高校生になったんだしそんなイケメンなのに勿体ないなぁ(弟の相変わらずな彼女を作らない発言に苦笑いを浮かべながらそう返して。自分は弟程イケメンではないし、特に告白されたりも無かったからこそ、恋人を作れるスペックな弟に少しばかり嫉妬こそすれど兄弟愛の方が勝り、幸いにも女の子たちや親御さん方には聴こえていなかった様で変わらぬ視線に若干安堵しつつ相手からの好きという言葉に「ん、俺も輝のこと好きだからな」と兄弟愛としての言葉で返して)

うん、ありがと。
(兄の「好き」という返事が、恋愛的なものなのか、兄弟愛的なものなのか。まだそこは読み取れないが、好意は有り難く受け取っるとにっこり微笑んで。そのまま入学式の受付を済ませ、貰ったピンク色の花を胸に付け。気付けば新入生とその保護者で道順が別れており、生徒は生徒、保護者は保護者で行動しろということらしく)
お兄ちゃん、そろそろ……

んじゃまた後でな。しっかり式での輝の様子撮っとくからさ(道順に歩けば保護者と新入生は別行動になるようで、軽く微笑みながら弟の言葉に頷き返しては手を軽く振りながら保護者側の通路へ歩いていき)

うん。じゃあね、お兄ちゃん
(頼もしい兄の言葉にこくりと頷くと、にこにこ笑顔で手を振り返し。恥ずかしい姿は見せられない、と気合いを入れて鞄を背負い直して生徒用通路へ足を進め)

あ、こんにちは！あ、いえ。自分は兄なんです。両親は今日は外せなくなった仕事の関係で来れなくて…(保護者用通路を歩いた先、体育館とは別である講堂にて保護者席にあるパイプ椅子の1つに腰を下ろせば隣に座っていた同じ新一年生の親御さんに声をかけられ話しており弟との関係について話したり入学式の始まるまでの時間を交流しながら待ち)

(/お疲れ様です！背後でございます！そろそろ2人の名字について話し合って決めておいた方が良いかと思っておりますが如何でしょうか？)

(自分の教室に入り鞄から筆記用具を取り出したりと、入学式の入場時間までてきぱきと準備を進め。周りの視線が気になるところだが態度に出すほど反応はせず、あくまでも気にしない素振りを見せて。暫く時間を潰していると新入生入場のアナウンスが流れ、廊下へ並んで会場の講堂へ向かい)

(/お疲れ様ですお久し振りです背後です！そうですね、名字決め賛成で御座います！二人の名前のバランス的にも、2～3文字のものが良いと思うのですが……何か候補ありますでしょうか？)

(保護者との対話で時間を潰していれば司会である上級生の進行の元入学式が始まれば、カメラで弟の姿をしっかり写真に納め、両親に送る用の写真もしっかりと撮っていき。勿論、式が始まってるからこそシャッター音も静かになるモードを選択しフラッシュは使用しておらず。それでも良い写真が撮れていると感じれており)

(/そうですね……二文字なら「秋月(あきづき)」とか「如月(きさらぎ)」、三文字とかであれば「水無瀬(みなせ)」とか「栗花落(つゆり)」辺りはどうでしょうか？調べてみて個人的にカッコいい感じの名字をピックアップしてみたのですが……)

(視界の中に兄の姿を捉えると、にこっと口角を上げ。色々な人から視線を向けられる中、兄の存在は緊張して強張っていた表情や気持ちを柔らかくしてくれて。リラックスした表情で式に参加することが出来て)

(/おお……！どれも素敵な候補です……ありがとうございます！そうですね、これは個人的な意見なのですが、「如月」か「水無瀬」がいいかなぁと思います……！)

(いつもなら弟に声をかけたり手を振ったりしてあげたい。けれども折角の弟の晴れ舞台でもあるのだからこそ、自重し式途中の写真を確り撮っていき。そして無事に何事もなく式は執り行われ、最後に新入生と保護者はそれぞれで入学後のあれこれに関しての説明もあるとのことで一旦新入生が講堂を後にして。その際にたまたま通路に近い席に座っていたため小さくとも分かるように手を振ってみて)

(/そうですね……では「如月」でどうでしょうか！カッコいい感じしますし……(笑))

(緊張しつつも華やかな雰囲気の中、新しい気持ちで入学式を参加することが出来た。退場の際、兄が此方に手を振ってくれていることに気が付くとにっこり微笑み、目立たないように小さく手を振り返して、教室へと戻っていき)

(/確かに格好いい気が……、賛成です。それでいきましょう！)

(弟ら新入生が講堂を後にすれば、保護者側で用意をしていて欲しいものや記入をして欲しい書類等の説明があればそれをスマホのメモに残しながら後で親に転送しないと、なんて考えていて。そして説明等も終われば一足先に解散と言うことになり一応校門前にて待っていて)

(/ありがとうございます！では折角なのでNNの方も苗字つけておきますね！)

(入学式終了後、控え室でもある己の教室に戻って来るとHRが始まり。担任の話を聞いて軽く自己紹介を済ませれば今日は解散ということで、各々が荷物を纏めていく。クラスメートにまた明日、と手を振って校舎を出ると、校門前に居る兄の姿を見つけ駆け寄って)
ただいま、お兄ちゃん

(/了解しました！此方も付けておきます！)

お帰り、輝。あ、そうだ。校門前で写真、まだ撮ってなかったし撮っとくか？(一応周囲の写真も撮り親が来やすいように配慮していれば弟の声が聞こえそちらへ振り向けばニッと笑いながら手を振り、弟が近くに歩み寄ってくれば優しくその頭を撫でてやり。そしてふと思い出したようにそう提案して)

うん、撮って撮って！
(校門前、学校名が書かれたプレートの所まで移動すると、ピースで兄のほうに視線を向けにっこり。ばっちりカメラ目線でポーズを決めて)

おう、ハイチーズ(弟がポーズをとればそれをキチンと弟の全身は勿論校門や学校の名前の記されたもの、立て看板もしっかり映るよう調整すれば念のため複数枚写真を撮り、撮り終えればそう言えば式の時は自分と一緒に撮ってたっけか、なんて思うもまぁ気にするほどでも無いか、なんて考えてれば弟に手招きをし撮った写真をカメラで見せて)