異能都市パンドラ(初心者/途中参加歓迎。関係性/シチュ重視）

＞322 ティエ

(本当は辛い筈なのに無理をして話す相手の姿が見るに耐えなくなり、か弱い少女に行う応急処置の手段としては少しだけ野蛮だが血を抜き取る事を決意した。とは言え流石に先輩相手に自分の牙を向ける事などできない。そういえば懐に造血病患者の処置として支給されたアレがあったのを今更思い出して自分の不甲斐なさを心の内で責め。相手の問いかけと同時に距離を詰め、「こういう事でござる。」と一言だけ言って懐から棒状の器具を取り出せば左手に何本かの【採血用の注射器】を見せてにこりと笑い。)

いざ、応急処置を始めよう。使い回しのものではござらぬ故安心して下され。

(／偶にはこういうのもアリかなあと思い勝手に健全展開にしてしまいました。進めづらければ遠慮なく申して下さい。)


＞324 ギゼル

……。

(味が病みつきになってしまったのか無我夢中に貪っていると満腹感と共に万全とは言えないがだんだん理性を取り戻していき。
ふと我に帰るとかなり近い距離で相手の苦しみに悶える声が聞こえ、さらに腰あたりに弱々しい刺激を感じ取りこれ以上はヤバいと本能がそう言っているような気がして、名残惜しそうに一度だけ傷口を舐めとればゆっくりと力を抜いて距離を離そうとして。
子供が口周りについたケチャップを拭うように己の口の周りに付いた血液を袖で拭えばまだ夢見心地なのか虚な表情で暫しの間貧血の男をぼけーっと見つめ。その間に真紅の瞳は元の翡翠色に変わり牙も少しずつ小さくなっていき。
完全に意識が戻った頃には吸血した時の記憶がすっぽり抜けていると言わんばかりの呑気な侍口調で「うわっ！何故お主が此処に……随分顔色が悪いが貧血か？」と尋ねて。しかし両腕はぐったりしている相手の大きな図体を支えており。自分が晒してしまった醜態を覚えているかいないかは真偽の定かではない。ただ、少しだけ機嫌が良いのは事実である。)