秘密の花園＊別室__GL、無登録

>曇ちゃん

嫌じゃない。嫌ならこうして選んでないよ？( 恥ずかしいかと問われれば答えはイエスだが、嫌かと問われたらそれは違う。ふるふると首を振りながら相手の言葉を否定し。大丈夫だから、と安心させるように瞳を覗き込むことで伝えられただろうか。きっと聡い相手ならば気付いてくれるはず。己の選んだものを手に取って嬉しそうにする相手が可愛らしく、ますます想いがつのるのを自覚して。とある百人一首のうちのひとつ、好きな句を心の中で暗唱しながら視線を相手へと向け。「うん、良いかも。可愛い」此方へと向けられた橙色にこくりと頷いては迷うことなく選んでくれたものに決めようと。決まったことだし早速会計に──いこうとしたところで、レジの近くに並ぶアクセサリーが目に入り。ずらりと並ぶピアスの中、見付けたのは桃色の桜が施されたもので。手にとって見せたのが何故花の形をしているのか、相手は気付くだろうか )曇ちゃん、このピアスも一緒にどう？

>楓

…ん。なら、いい。（ こういう言い方をするのはズルイということは自分でもわかっている。それでも、聞かずにいられなかった自分の気持ちを知ってか知らずか、相手の言葉はストンと胸の内に落ちてきてどこか嬉しそうに笑えば満足そうに頷き。自分が選んだものを良い、可愛いと言ってもらえることがこんなにも嬉しいものなのかと自覚すると恥ずかしい気持ちになりつつもそれを表に出すことは無く。共に会計に向かうのかと思ったところで足を止めた相手に不思議そうに視線を向け其処に並ぶアクセサリーの量の多さに“まるで便利屋だな”と少々店に対して失礼なことを考えつつも興味深そうに眺めていたところで、相手が手に取った桜が施されたピアスに自然と視線がいき「…私に？可愛すぎない？」無意識に耳朶へと触れながら素直な感想をそのまま口にして ）

>曇ちゃん

( いつの間にか、不安にさせていたのだろうか。不安に揺れた瞳が嬉しそうに細められるのを見てはほっと胸を撫で下ろして。今はまだこんなに頼りない自分であるが、いつかはきっと。ありもしない想像を想い描いている自分に苦笑いしつつ、片手に抱えたパーカーとパジャマを抱き締めるように。「じゃあ、こっちの方が良い？」手に取ったのは桃色のものの隣にあった水色のもの。桃色は明らかに明るく可愛らしくて抵抗があるかもしれないが、水色であれば付けやすいだろう。「……お揃い、してくれる？」相手の瞳を覗き込むようにしてそう口にするのはずるいかもしれない。自分の髪を留めている花とお揃いに、なんて文言は多分ずるい。自分の前髪辺りを指差しつつ、ゆるりと首を傾げて反応を窺う。うん、と賛成してくれることを期待して。外堀から埋めていきたいと考えてしまう駄目な大人はきゅっと手を握ってダメ押しを。先程の仕返しのように甘い声色で囁き )曇ちゃんは可愛いから似合うよ。

>楓

…水色なら。（ コスプレをすることが多く、コスプレをするキャラクターがピアスをしていたのでならば空けるかという理由でピアスをしているので拘りがあまりなかったようで。ピアスについて触れられると思っていなかったと言わんばかりの様子をみせ、続く水色に対しても似たようなことを口にしようとしたタイミングで相手の続く言葉にピタリと動きを止めて。前髪のヘアピンに自然と視線がいき、意味を理解すれば驚きを隠せなくて瞳を丸くさせていたが駄目押しが利いたかのようにハッと我に返れば僅かに笑みを浮かべ数回頷きピアスを買うという風に答え。可愛いことをするなあ、なんて考えていたところで仕返しと言わんばかりの甘い囁き。ぴくりと肩を揺らしては珍しく目元を紅く染め、恥ずかしそうに視線を逸らすと相手の手から水色の桜モチーフのピアスを奪うように取れば顔をレジの方へと向けることで赤く染まった顔を隠しつつ、本音であり誤魔化しの言葉をぽつりと零し ）大人はずるいなあ。

ごめんね、多分次の返信返すときに文章纏まらなくなるだろうから今日は此処でお暇させて貰う。明日に続き返すね。曇ちゃんも次返した後、向こうに混ざって良いから。じゃあ、お休み。今日は有り難う。

ん。りょーかい。ゆっくり休んで。お休み。

>曇ちゃん

( 桜のピアスを受け入れてくれたことにうんうんと頷いて相手を見やり。いつもの自分なら絶対に言い出さないであろう提案であったが、拒否されずに安心し。わざと囁いたことで反応を見せる相手が可愛らしく、もっと見たいと思ったが此処は店の中。さすがにこれ以上詰め寄るのはやめておき。「ずっとリードさせてばっかり、なんて納得いかないからねえ」ゆるゆると表情を緩めたままさらりと答えつつ、すぐに会計を済ませると店を後にし。袋に収まるお揃いを思うとそれだけで嬉しく思う単純さに自分でも笑ってしまう。それから数分、進んだ先はようやく大好きなゲームが出来る場所。久しぶりに見たからなのか、どこか大きく見える建物を見上げてはふざけたような口調で一言。「楽園に到着！まずは何から取り組む？」UFOキャッチャーにプリクラ、音ゲーや格ゲー、メダルゲーム。あげ出したらキリのない程あるそれらに思いを馳せつつ、ゆるりと首を傾げて )

>楓

大人げない。( 今先程、大人はずるいと呟いたばかりだが、のらりくらりとしている相手の姿をみているとそう思わずにはいられなく。というよりは精一杯の反抗な様子でぽつりと呟き。やがて会計が終わり袋に入ったパジャマに視線を落とすと「初めて外で買った服…」と謎の感動をしつつ、続くように相手と共に歩きだし。数分で辿り着いたゲームセンターの大きさに“わりとでかいししっかりしてるところだな”と考えながら中へと入るとゲームセンター特有の爆音。よく外に漏れないものだと感心し相手へと視線を落とせば「プリクラ。撮ったことないから撮ってみたい」前に言ったときに話していたことを思いだすように告げるとどこにあるんだ？とでも言いたげに首を傾げて )

>曇ちゃん

嫌なの？( 相手のことを子どもだと思っているわけではない。でも自分が優位に立てる部分があるのは悪くない。悪い大人だろうと自分でも思うが、どうしようもなかった。ゲームセンターの中は様々な音で溢れていて、特有の香りに包まれる。「わかった、多分こっち」ゲームセンターなんていつぶりかと思う程来ていない上、プリクラをよく撮るタイプではない為に多分、なんて保険を掛けつつ手を引いて。辿り着いた先はきらきらとした桃色を基調とした箱──則ちプリクラ。制服の女子高生がきゃあきゃあと楽しんでいるのが見え、思わずその眩しさに目を細めながらもどの機種が良いだろうかと。デカ目、美肌、小顔効果、キャラと一緒に撮れる期間限定フレーム。たくさんの候補に頭がくらりとするのを感じつつ、一応意見を求めようと )どれが良い？というか、どれが一番無難？

>楓

わかってて聞いてるでしょ？（ 嫌なはずがない。相手がすることで嫌だなあと思うことなど今まで一度たりともない。口で嫌がることはあったかもしれないが、それが本心でないことくらいは相手に伝わっているはず。首裏に手を当てどことなく不貞腐れた様子で口を尖らせ緩く頭を傾けて。手を引かれ、辿り着いた場所はそれこそ若い女子がはしゃぐ場所。“うっわー、絶対、楓といなきゃ縁がない場所だわ”とプリクラが悪いわけではないのだが、そんなことを考えつつもひとつひとつの機種を視線だけで見極めていくと少し奥の方に古い機種なのかあまり人がいないのを見付け。「アレ」たった一言口にしては手を引っ張り誘導し、古い機種とは言えど美肌などの効果がついたもので、選んだ理由はと問われる前に断言し ）落書きができるんだよね。一番長く出来そうなのがいいと思って。

>曇ちゃん

あ、バレてた？( 問い掛けに対してやや不満げな答えが返ってくれば、否定することなくけらりと笑って。やはり言わずとも通じているのだろう、口に出さなくてもわかりあえる感覚が心地良い。きらきらと輝くメイクをした女の子で溢れ返るプリクラ。普通は足を踏み入れない場所であり、場違い感を覚えながらも手を引かれるままに辿り着いたのは人が少ないプリクラの機械。古すぎるのは言わないがどちらかというと少し前に流行ったものなのだろう。「ん、確かにね。落書きの時間短いと忙しいし」こくりと頷きつつ、特に異論もなければカーテンを開いて中に入り。何も言わずに百円玉を四枚機械へと滑り込ませるとパネルを操作し。肌の色や目の大きさの部分は適当におすすめに従い、背景だけはどれが良いかと相手の方を向いて問い掛け )好きなの選んでいーよ。

>楓

（ けらりと笑う相手の姿が可愛いと思う。一緒に居て心地良いというのはこういうことを言うのだろう、そんなことを考えながらひとつ息を吐き出すのにとどめて。カーテンを開いて中に入り興味深そうに機械を見詰め“どういう仕組みになってんだろ”そんなことを考えていたところで、いつの間にか背景以外の設定を既に済ませた相手の声で我に返り。タッチパネルを覗き込み、好きなのをと言われてもよくわからなければオススメ！と書かれたセットの背景を選べば、すぐに機械側から撮影する音が聞こえると少し驚きを示し ）え、早くない？急かされるの？

>曇ちゃん

大丈夫、撮り直し出来るから。(
オススメされたのはパステルカラーのシンプルなもの。選んですぐ撮影されて驚く相手を見て思わず笑ってしまい。こんな感じに撮れたよ！と画面に表れた写真にうつるのは驚いた相手の姿。撮り直しを希望すると「せっかくだから、良いよね？」相手の言葉も聞かずに緩く腕を組んでみたり、手を繋いで指を絡めてみたり。気分が上がるとらしくない行動も平気で出来てしまうのだから不思議なものだ。何だかんだで最後の一枚。ぴーす！だの抱き合って！だのと明らかにカップル向けの指示を無視しながらやっていたが、最後はどうしようか。任せるよ、と言いたげに視線向けて行動を促し )

>楓

おお…、凄い（ 撮り直しをすることもできると聞けば素直に感心し、然し、のんびりと観察するわけにもいかず再びカウントダウンが始まったのと同時に相手の言葉が耳に届き。疑問に思う暇もなく次々と撮られていく感覚に“パパラッチにでもあった気分だ”なんてことを考える頃には最後の一枚。視線を向けられれば此方に任せるという意味を汲み取ることが出来、カメラの位置、今まで撮った写真から考えてと数歩後ろに下がると迷わず床に跪き相手の手を取り手の甲へと口付けを落とすのと同時に撮られれば満足そうに立ち上がり出来上がった写真にもきちんと映っているのが確認できれば相手へと視線を向け「こういうのもありでしょ」口元に指先を添え楽しげに笑えば落書きコーナーへ移動してね、との指示が聞こえ荷物を持ちなおすと少し疲れたと言わんばかりに本音がぽつり ）プリクラって急かされるもんなんだね

>曇ちゃん

え、あの……もう！( 驚く間もなく写真に収められた光景は王子がするような行動であり、凄いのはそれが違和感なく出来ていること。咎めるまでもなく落書きコーナーへと移動させられ、落書きコーナーでもカウントダウンが始まる。恐らくこのカウントダウンは途中で止まるから実質無制限なのだが。「急かされるねえ。でも、たまには良いでしょ」二人きりでいること自体は珍しくないが、こうして密室のような場所にいるのはまた違う。次も来たいかと問われたら答えは否。それでも良い思い出になることだろう。「そっち、好きなようにやって」落書き用のペンを持ちながら自分の好みでスタンプや文字を配置していき )

>楓

（ 何も言わずにやったこととは言えど、相手が本気で嫌がることをしないつもりではいるので、恥ずかしい気持ちにはなるだろうが特に嫌だとは思わなかっただろうと勝手に判断し。落書きコーナーへと入り、其処でもカウントダウンが始まれば「時間制限は燃えるけど、急かされるのは好きじゃないなあ…」むぅ、と少し不貞腐れた様子でゲーマー魂と言えるような発言をぽつりと零しつつも落書き用のペンを手に取れば相手と同じようにスタンプや文字、日付などを入れていき、最後に撮った自分が選んだ写真を選ぶと相手が他の写真の落書きに夢中になっていることを確認してから、さらさらと何やら文字を書き入れていき、先に終了をタッチすると「はい、終わり」相手に文字を見られる前にと手を伸ばし相手の落書きペンを奪い終了をタッチさせると文句を聞く前にオススメと書かれたプリクラの割り振りを選び、他工程をすっ飛ばすと写真が出てくるのを待ってね。との声が聞こえ落書きコーナーを出ながらどことなく満足そうな様子で、からかっている様子も含め呟き ）たまにはこういうのもアリだね。

>曇ちゃん

( 相手がいつも女の子扱いしてくることが耐えられないくらいに恥ずかしさを増進させる。嫌だとは思わないから問題なのだが。「またゲーム基準だ」ふざけて発言を咎めてみつつ、落書きを進めて。自分が落書きをしている間に相手が何かを書き入れていたことなど気づくはずもなく、まだ書きたかったと不満を飲み込んで渋々従い。「だから言ったでしょ、楽しいって」写真が出てくるのを待ち、それでもどの写真が欲しいかなどプリクラの切り分け方は相手へと一任して。写真が出てくるとまだ暖かいそれを表面を見ることなく相手へと手渡して。「で、次は？何したい？」写真を分けるのは帰ってからでも構わない。そろそろプリクラの場所からどこかへ移動したい。相手の好みを尋ねながらも、忘れずにきゅっと手を繋いで )

>楓

私はゲームの中で息してるから…、（ 周りから廃人と呼ばれるレベルでゲームをしている自覚はあるし、自分もそれでいいと思っていたけれど、相手と出会ってからは人と会話する楽しみを知り、温もりを知ることができたことが、ほんの少し自分を変化させている気がすると考えながらも根が変わらないのかさらりと言いのけて。やがて写真が出てきて相手が見ることなく此方に渡してくれば“今時は簡単に切り分けられるようになってるんだなあ”のんびりそんなことを考えながら切り取り線に合わせて写真を折り切り離し片方を自分の鞄の中へ入れてから「シューティング」握られた手とは反対の手でプリクラを渡しながら次の目的地を伝えては「後…それ、私の気持ち」プリクラを指しそう呟くと耳まで紅くなるのを感じながら手を引き歩き出し。最後に撮った写真には“年齢差とか気にならないくらい、楓が好きだよ。ちゃんと恋愛的な意味で。by千影”と書かれており ）

>曇ちゃん

現実でも息してくださあい。( 腐人レベルでゲームばかりしている相手のこと、さすがにゲームから離れろと言うようなつもりは微塵もない。控えてほしいとは普段から伝えている通りであるが。仕方ないなあと繋いでない方の手でわしゃりと頭を撫でて。「了解、シューティングね」目的地を復唱して早速そちらへと向かおうと。プリクラを受け取り、鞄に仕舞おうとしたところで耳に飛び込んできた控えめな言葉。真意を確かめるべく写真に目を落とすと、そこにあったのは予想を超えた告白と取れる文字。大体そうだろうと検討はついていながら前まで明かされていなかった名前まで添えられていて、一瞬息が詰まるような感覚を覚える。確かに自分自身、相手に惹かれているのは紛れもない事実。だからといってすぐに返事を返すのが良いことなのか、わからない。シューティングの場所に着いたところで、一先ずは感謝の言葉をぽつり。囁くように名前を呼んで )有り難う、千影ちゃん。

>楓

…まあ、取りあえず。私の腕、みてて。（ 控えてほしいとは言われるが止めろとは言わない辺りが相手の優しさで惹かれている部分でもあり。頭を撫でられればくすぐったそうに照れくさそうに視線を逸らしながら何も言えずにいて。シューティングの場所に辿り着けばリュックを下ろしジャケットを脱いだところで聞こえてきた感謝の言葉と初めて自分の名を呼ぶ声。返事が欲しかったわけではない。相手に少しでも自分の想いが伝わればそれでいいと思ったからこそ、文字にして残そうと思ったのだ。だから、今はそれでいい。100円を入れてガンを持てば迷わずHARDモードを選び静かな口振りでそう前置きをしたのと同時にゲームが始まれば真剣な眼差しで画面を見詰めたままダメージをくらくことなくゾンビやら敵やらを倒していけば。ものの数分で画面にSSS、最高新記録との文字が浮かび上がり、ガンを肩に背負えば相手へと顔を向けどことなく満足そうに笑い ）この方が私らしいでしょ？

>曇ちゃん

うん、ちゃんと見とく。( 相手のゲームする姿は以前ゲーム機で見たが、それとはまた違うのだろう。こくりと頷いて勇姿を見届けると話して。しれから間もなく始まったシューティングゲーム。邪魔しないようにと黙ったまま見詰めていれば、そこに表れたのは最高記録の文字。これはきっと他の人とも比較してのものなのであろう。だとしたら周りのガチ勢に負けることのない腕前は見事としか言いようがない。それを上手く褒めるような語彙は持ち合わせていないのだから。満足そうな相手に「さすが千影ちゃんだね」とありきたりの言葉を掛けることしか出来ない。みとれてしまっただなんて、そんな言葉は口が避けても言えないのだ。「んー、凄いプレイ見せて貰ったからお姉さんがクレープを買ってあげようかなあ」元々奢るつもりだったが、まるで今思い付いたと言わんばかりに人差し指を立ててみせ )

>楓

たまにゲームセンターで遊ぶのも悪くない。（ あまり家から出ることを好まなかったということもありゲームセンターというものが久々で。ガンを元の場所へと戻し周囲へと視線を向けては、漸く外に出て良かったとの言葉を口にし。「奢り？それは嬉しい」聞こえてきた言葉に瞳を丸くさせるも小さく笑えば、断ることなく素直に奢られることを受け入れ「でも、その前に…UFOキャッチャーしていい？」気になっていたものがあったのか緩く首を傾げながら問い掛けつつジャケットを再び羽織れば荷物を背負い当たり前のように手を差し伸べて ）何か取ってほしいものがあったら取ってあげるけど。

>曇ちゃん

でしょ。良かった、今日一緒に来られて。( 言葉少なに、しかし外で遊ぶのが楽しいと思って貰えたのなら来た甲斐があるというもの。これからそう何回もないであろうゲーセンへ赴くことやパジャマを買いに行くことが相手と出来ただけでも自分としては嬉しく。「うん、いーよ。得意そうだもんねえ」当然のように差し出された手を取り、提案を受け入れてUFOキャッチャーの辺りへと。欲しいものと言えど真新しいものは今のところ特になく、でも思い出が欲しいこともあって取り敢えずは見て回ることにしようと )そうだなあ、あったら言うよ。

>楓

…楓と一緒だからかな。（ 先程自分の想いを伝えたからには遠慮をするつもりはないものの照れくささが無いわけでも無いようで己の首の裏を撫でるようにしながら、どこか恥ずかしそうに視線を逸らしつつも本音をぽつりと零し。差し出していた手を握ってもらえれば視線を戻し嬉しそうに笑みが零れ。「得意ってわけじゃない。取れるまでやっちゃうだけ」熱中してしまうと周りの目など気にならなくなるのだということを口にしつつ、共に歩きだしながら並ぶ商品をみていけば店内に入った時に見付けていたぬいぐるみを発見すると「楓、コレやる」30cm程のうさぎのぬいぐるみを指させば片手で器用に鞄から財布を取り出し迷わず500円投下しては相手と手は繋いだまま片手で操作し始めて ）

>曇ちゃん

……それは良かった。( 静かに伝えられた本音は胸の中でほわりと広がるようで心地良い。喧騒は止まないままなのに、それがどこか遠くに聞こえる気がする。当然のようにしていた行為ひとつに嬉しそうに微笑む相手を見て、先程プリクラに書かれていた気持ちがふざけているわけではなく本当であったのだと思い知らされ。「そういってわりと早く取りそう」オールマイティーに色々なゲームをこなす相手なのだから、持ち金を使い果たしてまで格闘するようなことはさすがにないだろう。たくさん並ぶものの中で相手が足を止めたのはふわふわした可愛らしいぬいぐるみ。手触りが良さそうなそれは確かに惹かれるものがある。繋いだままでは難しいだろうと離そうとしたものの、問題ないとでも言いたげに操作が進むと変に口出しするのは良くないだろうと無言で見守り )

>楓

（ 少しでも想いが伝わって、相手の中の不安を取り除くことができればそれでいい。関係が進まなくとも心地良いこの手を離さなくて済むのならば一番いい。そんなことを考えながら片手で操作し、少しずつズラし500円分を使いきったのと同時にぬいぐるみが落とし口へと落ちれば満足そうにひとつ息を吐き出し。身を屈めてぬいぐるみを取り出せば「はい、楓にあげる」ぬいぐるみ全体を眺めてからそのまま相手へと差し出すものの手を繋いでいるし相手も荷物を持っていることに気付けば少し悩んで。ふと思いついたように一旦手を離せば自分が背負ってきたリュックに身体を入れれば丁度頭だけがはみ出す形になり、満足そうに頷いては再びそれを背負ると「これは楓のね」と改めてぬいぐるみの所持者を口にしては、手を取り握り直し ）甘い物食べに行こう。

>曇ちゃん

何それ、可愛い。( さすがと言うべきか、お金を足すことなくぴったりで落ちたぬいぐるみを見ておおー、と小さく歓声を上げ。差し出されたかと思えば相手のリュックからぴょこんとはみ出すうさぎのぬいぐるみ。ふわふわしたそれが動く度に左右に揺れるのがいくらか子どもっぽく見えてくすくすと笑って。「うん、食べに行こう」ゲーセンから抜け出すと特有の騒音から逃れ、静かな日常が戻ってくる。夢から覚めた心地がするが、繋いだ手がこれが現実であると知らせてくれるようで心が軽くなる。いつの間にやら疲れていたのだと気付きつつ、やはり隣にいるのは相手が良いと思う。気持ちに名前をつけるのは拒みたいところだが。早急に告げてしまえばロミオとジュリエット宜しく崩れてしまう気がする上、相手を縛ってしまうことになりかねない。臆病になるのはどうしようもないらしい。数分歩いて着いたのは甘い香りの漂うクレープ屋。クレープ以外にもタピオカまであって、何が良いかと悩んで )どうしようかなあ。何にする？

>楓

持ち運ばれる兎の首…、（ こうして出掛けている間に相手は緊張などしているわけではないだろうが、少しでも気持ちが和らぐのならばとても喜ばしいことだ。表情に出ないが心地良さを感じていたところで、はた、と思い浮かんだことをそのまま口に出してしまい。ゲーセンを抜け出し、少しずつ沈みかけている太陽の光が自分達の影を長くしていることに気付けば、寂しさを感じてしまう。まるで夢から覚めてしまうように、相手は逃げていってしまうのではないだろうかという不安が込み上げてくる。無意識に繋ぐ手に力を込め、辿り着いたクレープ屋のメニューを興味深そうに眺めては“色んな種類あるんだなあ”と考え込む様子を見せるものの「チョコバナナ」王道とも呼べるものをわりと早い段階で選べば相手へと視線を向け ）ゲームした後は甘いものに限る。

>曇ちゃん

いや、その言い方はなんか……怖いよ？( 可愛らしいぬいぐるみも言葉の選びようによってはまったく違うものになるらしい。相手の背でゆるゆると揺れていたうさぎがいつの間にか自分の意に反して持ち運ばれているかと思えてしまうから不思議である。繋がれた手にこもる力の意味はわかりかねる。だが、安心させるべくそっと握り返すのは悪いことだろうか。「王道だよねえ。うん、私は……んー、これにしようかな」チョコレートとバナナの組み合わせは定番であり、人気No.1の札が付けられているのも頷ける。自分はどれが良いかとメニューを眺めていると、目に止まったのは栗抹茶クレープで。抹茶色の生地が特徴的で綺麗なそれに決めては店員さんに注文し。受け取ると相手の分を差し出して )はい、これ。

>楓

…夜な夜な楓が寝ているときに、うさ太郎は自由になりたくて動きまわっている…（ 空いてる手を顎へと添え少し悩む素振りをみせたかと思えば、怪談を話すような口振りで静かに冷やかささえも感じさせる声でぽつりと更に付け足し。つい力がこもった手に返事を返すように握り返されたのを感じては瞳を丸くさせるも、何だか嬉しくて切なくて何とも形容しがたい気持ちを抱きながらも表に出さない分ひとつ息を吐き出し。クレープを奢ってもらえば「有難う」一言お礼を言い、かぷりと一口噛み付けばチョコとバナナの甘さがマッチしていて何度食べても飽きないななんてことを考えながら己の口周りについたチョコをちろりと舌を出し舐めとり緩く首を傾げ ）うまい？

>曇ちゃん

う、うさ太郎……！ってなにこれ。( 怪談話なのかと勘違いさせられる程冷たい声色に思わず背筋が伸びるのを感じ。冷ややかさにもし嫌われたら、と考えてしまったのは秘密。うさぎのぬいぐるみに感情移入してみせた後、そんなことないでしょとでも言いたげに笑い飛ばし。握った手はしなやかで、そこにいる証の温もりがずっとあるのが嬉しくて。反面、離れるとひゅう、と吹く風の冷たさが夜の訪れを知らせる。離したくない、絶対に。「美味しいよ。あ、抹茶いける人？」抹茶は好き嫌いがわかれやすい。自分は好きだが苦手だったり特に好きではなかったりという意見をよく耳にする為、気軽に差し出すことは出来ずに確認を込めて首を傾げ。大丈夫ならば一口どうぞ、と相手に向かってクレープを差し出しつつ、暗闇に紛れるようにしていつもの部屋へ向かってゆっくりゆっくりと歩みを進めて )

あと数ターンで取り敢えず完結、かな。昨日から付き合ってくれて有り難うね。

>楓

あれ、バレるの早かったな。思い込んでくれるのかと思ったけど。（ 相手ならばきっと気付いてくれるとわかっていたので反省する素振りもなく楽しそうに笑いながらふざけたことを正直に伝え。クレープを食べながらも離れることのない手が心地よくてもうすぐ離さなければならないことに寂しさを抱くものの、それを相手に勘づかれてしまったらきっと気を遣われるだろう。ならば想いを隠したまま、まだもう少しこの時間を楽しむこととしよう。「食べる。交換ね」苦手なものはあまりないのか身を屈めかぷりと一口。甘さとほろ苦さが程よくマッチしており、まるで自分のことを言っているようだと考えながら食べかけのチョコバナナを差し出し、歩調は相手に合わせゆっくりとしたもので ）

そうだね。此方こそ。デート、楽しかったよ。また、デートしてくれると嬉しいな。

>曇ちゃん

うさぎが歩きだしたら二人でデート出来なくなっちゃうよ、なんて。( あくまでもふざけた調子で続けてみた言葉には特に意味はない。相手と自分と一匹だったら、もしうさぎに意思があったら二人きりになれない。そんな風に安定してぼけを披露できるのは信頼からであり。「うん、交換」差し出されたチョコバナナを一口咀嚼。安心感のある食べなれた味がふわりと広がり、とろけるチョコが胸を満たしていき。パジャマを買って、ゲームセンターで遊んで、クレープを食べて。早くも予定していたプログラムは終了してしまった。一緒に出掛けることが楽しくてあっという間だった。この時間をもう少しだけ長く。もう少しだけ共に。普段よりもゆっくり歩いても終わりは見えるもの。気付けば既に家が目の前に見えていて。名残惜しそうに手を離しては、静かにぽつりと呟き )……凄く、楽しかった。

取り敢えず此処で終わりかな。返したかったら返しても良いけれど。濃い１日が綴れて良かった。

>楓

ちゃんとそのときはお留守番してもらうよ。（ 何を言うかと言わんばかりの様子であっさりと言い切ってから緩く首を傾げ柔らかな笑みを浮かべては「楓とのデート、誰にもあげるつもりないし」本音を口にしたところできっと相手はからかいだと笑い飛ばしてしまうだろう、そんな風に思うものの言わずにはいられなかったという様子で切なげに眼を細めながら再び断言し。濃厚で甘くて切なくて、終わってしまってほしくない一日というものほどあっという間にすぎるものだと実感しながら、家が目の前に見えてか自然と離れた手に寂しさを覚え。それを誤魔化すように首の裏へと移動させては小さく笑って同じ気持ちを伝えてから鞄を漁りプリクラを発見するとちゅ、とプリクラに口付けをしながらからかい交じりの笑顔だが本気の気持ちを伝えて ）私も楽しかった。今日は有難う。私は、このまま一回家に帰るから、皆に宜しく。後…返事、待ってるから。


ん。返したいから返させてもらった。私も、楽しかったよ。別室作って良かったなって思う。こういう風に利用する人が増えたらいいね。有難う、楓。

>曇ちゃん

そう言って貰えると嬉しい。此方こそ。上の返事については蹴らせて貰うけど、内容としては把握したから。じゃあ、また。次は、いつもの場所で。

初見の方も此方のトピックだけ使用することは可能です。しかし、此方だけの場合は同名トピックへの書き込み推奨。(一言置くだけで構いません)

時任 楓 / ときとう かえで / 26歳 / 管理人
ゆるゆる / 基本的にやる気はない / 眠たげ / 気紛れ / 触れ合うのは好き / 普通の会社員だがゲーマー
オリーブベージュのショートヘア / 金色の花のピン使用 / パーカーなど緩い服装を好む

アイスグリーンの生地にキャラクターが入った緩めのパーカー / 白のショートパンツ / 星のネックレス / 桃色の小さめ鞄

傾向 / 台詞をロル内へと含む。終止ロル使用。

紗枝ちゃんとお出掛け待ち。

冴沼　紗枝　( さえぬま　さえ )
25歳 / 楽天家 / マイペース / 年齢の割に感性が稚気 / 温和な気性 / 酒豪 / 直毛の黒髪 / ミディアムヘア

服装 / 藍色と白色の七分袖のボーダーシャツ。藍色のスキニーパンツ。シンプルなデザインの青色のスニーカー。グレーのショルダーバッグ。

傾向 / 心情ロル使用

シチュエーション / 楓さんとお出掛け


すみません、楓さん。大変お待たせしました！　それでは、早速行きましょうか。行き先は、そうですね……この前お話ししたのは、新作のフラペチーノと、甘味処巡りでしたっけ。楓さんは、どんな気分ですか？
( 相手の姿を発見するとタタっと傍まで駆け寄り、わくわくとした気持ちを抑えきれない様子で微笑みかけ。考える素振りを見せて外出先の候補を列挙すると、まずは相手の意見を伺おうと緩やかに視線を向けて首を傾げ )


ロルの傾向については、私自身も把握していない要素もあるかもしれないので、もし苦手な要素があったらその都度忌憚なく教えてくださいね！

>紗枝ちゃん

大丈夫、そんなに待ってないから。フラペチーノ行こ、甘くて冷たいの飲みたい気分。( 足音に振り向くとゆったりした動作で手を振り。以前の話を覚えていてくれて良かったと安心しつつ、今の気持ちをそのまま素直に吐露。しかし相手の意見も尊重したいと考えては、ゆるりと首を傾げて問いを投げ掛けてみて )勿論、他のとこ行きたかったらそっち行こ。

>楓さん

ふふ、今の私はとにかく甘い物を摂取したい気分です！　最近は暑いですし、フラペチーノを飲みに行きましょうか。
( こちらの意向を勘定に入れてくれる相手に心を和ませ、どこか嬉しそうに柔らかく微笑み。今の季節にはフラペチーノがぴったりだろうと相手の言葉に力強く頷くと、待望のフラペチーノに想いを馳せ、楽しみで仕方がないといった様子で浮き立った笑みを浮かべ。行き先が決まったところで、「それじゃあ、行きましょう？」と相手に告げると、甘い物への渇望からか、堪え性もなく待ちきれない子供のように手を引いて目的の店舗へと足取り軽く歩き出して )

>紗枝ちゃん

了解。もう6月だしねえ。( 既に暑く照り付ける太陽を煩わしく思い目を細めて手を顔の前に掲げ。嬉しそうな笑みにつられてくすくすと笑みを溢してはこくりと頷いて。「そんなに楽しみにしてたの？」普段は大人っぽく穏やかな相手が待ちきれないとばかりに早足になるのがどうにもおかしく思え、笑わずにはいられずからかい口調で。「ま、私も楽しみにしてたけど」けらりと軽く笑って付け足しては目的の店まで一直線。目的の店が見えてくるとわくわくはとうとう抑えきれず、声色に確実に表れて )着いたねえ。

>楓さん

明日に備えて、今日はこの辺りで失礼しますね。私のお返事が遅いばっかりに、なかなか話を進められなくてすみません。( 眉を下げ )
それでは、おやすみなさい、楓さん。( 小さく手を振り )

>紗枝ちゃん

了解。明日気が向いたら返しておいて。時間なかったら本トピの方にでも一言置いといてくれたら良いから。じゃ、お休み。( 手を振り返し )

>楓さん

ふふ、それは勿論！　だって、ずっと味わってみたかったんですもの。それに、今日は楓さんとの初めてのお出掛けの日ですから。これは楽しみにしない訳にはいきません！
( 目的の店へと向かう道中で、歩みを止めぬままくるりと相手へ向き直ると、心のままにそう言い切って。今日に限っては普段よりも気持ちが浮ついている分、言動もいやに軽はずみになっている自覚はあったが、しかし今日くらいは許されるだろうと、楽観的な思考のもとに屈託なく笑いかけ。そして、相手も自分と同様の心境であると知れると、「ふふ、よかった」と安堵と喜びを滲ませた笑みを浮かべ。そうして会話をしながら二人で歩いて行くと、暫くしたところで、近年建設されたであろう小洒落た外装の店が視界に見えてきて。相手の言葉に釣られて、心を躍らせたようにこくりと頷くと、店前の階段を一足先に軽快に駆け上がり。店の扉を開くと、遊び心から妙に恭しい所作で入店を促し )
さ、楓さん。お先にどうぞ？

……良い子だなあ。( 当然だとばかりに告げられた言葉に思わず感心の意味を含んだ溜め息が漏れ。楽しいと思ってくれているのはきっと本心からのもので、普段よりも柔らかい笑顔が可愛く思え。ゆっくり歩いていても二人だと早く感じるのは楽しんでいるからだろう。「何それ、レディーファースト？」店に着くなり思いもよらない所作で促されてしまえば、ついくすくすと笑みを溢しつつ入店を。二人です、と店員に指で表しながら伝え。案外すいていたようで席に着くまでは対して時間は掛からず。淡いクリーム色の椅子に腰掛けるとメニューを開いて暫し思案。当然期間限定フラペチーノにするつもりであったが、思いの外気になるメニューで溢れているもの。「どうしようかな。紗枝ちゃんはやっぱり期間限定？」自分の答えは出さぬまま、ゆるりと首を傾げて問いを投げ掛け )

すっごく遅くなってごめん、気が向いたら返す感じで。一応即レストピックだけど、まあ人もいないしゆるーくやってこ。

>楓さん

いいえ？　これは楓さんだけの特別対応です。
(店の扉を開けたまま、悪戯っぽい笑みを浮かべてそう話し。相手が入り口を通過したのを見届けると、自分も後に続いて店内に入り。幸運にも、さして待つこともなく席に通されると、向かい側の席に腰掛けて同じようにメニューを手に取り眺めて。「うーんと……。私、楓さんが以前飲んでいたものが気になっているんです。やっぱり、今日はそれにしようかな」メニューの端から端まで目を通して一頻り悩んだ末に、結局はその答えに行き着き。他の商品にも大いに心惹かれたものの、一番気になるのはやはりこれだと心に決めて。「楓さんは、どれがお好みですか？」自分の分の注文が決まったところで、メニューから顔を上げると首を傾げ )

いえ、私の方こそ、いつも遅れてしまってごめんなさい。( 眉を下げ )　以前と比べれば、やりとりの速度は落ちてしまっているでしょうけど、すこーしずつでも楓さんとお話しできたら私としては嬉しく感じますので、よければお付き合いくださいね。( ふふっと小さく微笑み )

>紗枝ちゃん

そっか、特別ねえ。同じの他の子に言ってたら妬けちゃうなあ？( わざとらしい言葉に表情を緩めたまま冗談っぽい口調で笑って告げ。後から着いてくるのを確認する為に一度振り向くとゆるゆると手を前後に振って歩き。「あー、あれね。めっちゃ美味しいからおすすめ。まあ此処のは外れないけど」メニューを覗き込んでこくりと頷いては、自分のはどうしようかと悩んで。人気No.1のものも捨てがたいし、いつも飲んでいるものでもと考えたが、結局辿り着くのは安直な答え。「やっぱり、期間限定かなあ」その時期しかやらない、との言葉の響きにはめっぽう弱い。指差したのは桃のフラペチーノで。「また後で甘いもの食べるんだもんねえ」パンケーキなどの甘味に目移りしつつ、やや名残惜しげにメニューをぱたりと閉じて )

>楓さん

あら、そうなんですか？　随分評価が高いんですね。期待しちゃう。
( おすすめと聞けば、期待もより一層高まるというもの。わくわくとした気持ちを抑えることなく頬を緩ませ。「うわぁ、桃も美味しそう……！　素晴らしいチョイス、流石です」指差された先を目で追い、お巫山戯半分な反応をしつつも関心を引かれたように目を煌めかせ。あれもこれも味わってみたくなる衝動をぐっと堪え、メニューから視線を引き剥がすと、付近を通りがかった店員を呼び止めて。心変わりしないうちにと早々に注文を済ませてしまえば、あとは注文の品が出来上がるのを待つばかりとなり。気心の知れた相手であれば、待ち時間でさえも楽しく過ごせるというものだろう。お行儀悪くも、床から足先を浮かして軽く前後に揺らしつつ、ゆったりと待ち時間を過ごす中で話し掛け )
楓さんは、このお店にはよくいらっしゃるんですか？

>紗枝ちゃん

うん、ほんとに美味しいから期待していーよ。まあ私が作るわけじゃないけど。( 当然のように話すも、これでは自分の手料理を披露する口振りになっていると気付いてくすくす笑い。「期間限定だもん、試さない手はないでしょ？後でちゃんとわけたげる」 幸せは半分こしないとね、と頬緩ませて人差し指を左右に揺らし。相手が店員に注文をしている間にテーブルに突っ伏してみたり、おしぼりの袋を結んでみたりと暇潰しに遊び。「んー、まあね。好きな子とよく来るかな……って言ったら信じる？」話しているうちに悪戯心が沸いてしまうと、ふざけた調子で軽く笑って反応を窺い。染めてから日の浅いオリーブベージュの髪をくるくると手の中で弄びながら、頼んだメニューが届くのを暫し待ち。それから数分して届いたのは色鮮やかなメニュー。それらを目にするやいなや、携帯電話を取り出してぱしゃりと撮影し )

>楓さん

わぁ、楓さんってば素敵なことを仰る。なら、私からも半分、幸せのお裾分けをさせてくださいね。
( 思わぬ厚意を喜ばしく思い、ぱっと表情を明るくして顔を綻ばせ。“半分こ”という響きがやけに魅力的に聞こえ、二番煎じながらそう伝えて。「ああ、そうだ。それなら、楓さんもまだ知らない味を頼んだ方が、よりいろんなものを味わえて楽しいですよね」店員に注文を伝える前にそう思い直し、ならばと再びメニューに目を走らせて。新作や期間限定などの目新しい商品であれば、相手もまだ試してみたことがないのではないかと思考し、ごく僅かな時間を経て注文内容を決め直し。結局のところ注文したのは桃のフラペチーノと、ホワイトチョコレートを使用したベリー系の新作フラペチーノで。店員に注文を伝える際、ふと何気なく相手の姿に目を遣ると、少し手持ち無沙汰そうにしながら過ごす様子が目に入り。その様子が何だか可愛らしく思えて、時折どこか微笑ましげな笑みを溢しながらも注文を終えて。「あら、好きな子とですか？」“好きな子”と聞いて思い至るのはただ一人であり、つい顔が綻ぶのを禁じ得ず。「ふふ、二人は本当に仲良しですね。羨ましいくらい」わざとがましい仕草で口元に手を添え、微笑ましげに目元を細めて笑い声を漏らし。どこか似通った雰囲気を持つ二人は傍目から見ても相性が良く、つい羨んでしまう程には仲が良好で。いいなぁ、と冗談っぽく笑いながら零し。そうこうしている内に注文の品が届き、念願のフラペチーノを目の前にすると、見た目の可愛らしさも相まって感激したように目を輝かせ。「うわぁ……これは美味しいこと間違いなし、ですね」相手が撮影を終えた後、ベリーの赤色とホワイトチョコレートの白色が綺麗なマーブル模様を描くフラペチーノを手に取り、ほくほく顔で口元を緩めて。「うーん、おいしそう。いただきます」そう呟くと、早速ストローをぱくりと咥えて一口。ホワイトチョコレートと甘ったるさと、ベリーの甘酸っぱさが見事に調和した味わいに舌鼓を打ち。「わ、すっごく美味しいです、これ！　楓さんも、是非」好みの味わいに感激したように破顔し、余程相手と分かち合いたいのか、気分の高揚に合わせて声を弾ませながらフラペチーノをずいっと差し出して )

>紗枝ちゃん

幸せのお裾分け、かあ。うん。良いね、その言葉。( 元々は自分から言ったもの、しかしそれを改めて聞くとまた違った印象を受けるのだから不思議なものだ。「それもそうだね。私もメニュー全制覇してるわけじゃないし」ある程度通っているとはいえ、知らないものもまだ多い。わざわざ配慮してくれているのを見ては自然と笑みが溢れて。頬杖をつきながらメニューを眺める相手を見て、やはり来て良かったと考え。「まーたそんなことを。残念ながら全然会えてないんだけどねえ」"二人は"なんて言われてしまえば、もはやそれが誰を指しているのかは明白。パジャマパーティーといい、出掛けたことといい、隠せるはずもないし隠すつもりもなければ、ゆるゆると首を振って「ざーんねん」とおどけてみせて。「そういう紗枝ちゃんはどうなの？」恋愛系の話題が気兼ねなく振れるのは同性の良いところかもしれない。何が食べたい？というくらいの軽さで問い掛けを投げると首を傾げ。届いたフラペチーノは薄桃色をして可愛らしい。触れてみると冷たさが手に伝わり、それさえも面白く思える程。「いただきまあす」頬を緩めたままそうっと口に運び。嚥下するなりうんうんと一人頷いて。「ありがと。こっちも美味しいよ、ピーチの果肉たっぷりで甘い」差し出されたフラペチーノと交換するように自分のものを差し出してはベリーのものを一口。今まで試したフラペチーノとはまた違う味わいにこれも良い、と密かにリピート確定。「また来たいなあ」今もカフェにいるのにも関わらず、溢した言葉は次を見据えていて。ね、と同意を求めるべく視線を向けて )