匿名さん 2020-04-09 16:52:12 |
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>楓さん
わぁ、楓さんってば素敵なことを仰る。なら、私からも半分、幸せのお裾分けをさせてくださいね。
( 思わぬ厚意を喜ばしく思い、ぱっと表情を明るくして顔を綻ばせ。“半分こ”という響きがやけに魅力的に聞こえ、二番煎じながらそう伝えて。「ああ、そうだ。それなら、楓さんもまだ知らない味を頼んだ方が、よりいろんなものを味わえて楽しいですよね」店員に注文を伝える前にそう思い直し、ならばと再びメニューに目を走らせて。新作や期間限定などの目新しい商品であれば、相手もまだ試してみたことがないのではないかと思考し、ごく僅かな時間を経て注文内容を決め直し。結局のところ注文したのは桃のフラペチーノと、ホワイトチョコレートを使用したベリー系の新作フラペチーノで。店員に注文を伝える際、ふと何気なく相手の姿に目を遣ると、少し手持ち無沙汰そうにしながら過ごす様子が目に入り。その様子が何だか可愛らしく思えて、時折どこか微笑ましげな笑みを溢しながらも注文を終えて。「あら、好きな子とですか?」“好きな子”と聞いて思い至るのはただ一人であり、つい顔が綻ぶのを禁じ得ず。「ふふ、二人は本当に仲良しですね。羨ましいくらい」わざとがましい仕草で口元に手を添え、微笑ましげに目元を細めて笑い声を漏らし。どこか似通った雰囲気を持つ二人は傍目から見ても相性が良く、つい羨んでしまう程には仲が良好で。いいなぁ、と冗談っぽく笑いながら零し。そうこうしている内に注文の品が届き、念願のフラペチーノを目の前にすると、見た目の可愛らしさも相まって感激したように目を輝かせ。「うわぁ……これは美味しいこと間違いなし、ですね」相手が撮影を終えた後、ベリーの赤色とホワイトチョコレートの白色が綺麗なマーブル模様を描くフラペチーノを手に取り、ほくほく顔で口元を緩めて。「うーん、おいしそう。いただきます」そう呟くと、早速ストローをぱくりと咥えて一口。ホワイトチョコレートと甘ったるさと、ベリーの甘酸っぱさが見事に調和した味わいに舌鼓を打ち。「わ、すっごく美味しいです、これ! 楓さんも、是非」好みの味わいに感激したように破顔し、余程相手と分かち合いたいのか、気分の高揚に合わせて声を弾ませながらフラペチーノをずいっと差し出して )
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