写しであり最高傑作である君と

...俺なんかが褒めていいものか分からないが...。( 困ったように視線逸らし ) 肌は白いうえに整った顔立ちだと思うし、何よりあんたの瞳は真っ黒で...その、綺麗だ。あと...何故だか、あんたの側にいると落ち着く。( 気まずそうに視線逸らしながら語り )

ああ、俺は写しだからタチが悪いんだろう、分かっている。( ずーん ) ！？い、嫌だ！布を取るくらいなら料理なんかしない！( 体を包むように布をぎゅっと押さえ← )

切国に褒めてもらえるのは嬉しいよ？（こてりと首を傾げて）…へ。（相手の口から出てきた褒め言葉と最後の発言に信じられない様な表情で瞳を瞬かせたのち、時間が立って理解したのか見る見るうちに耳まで真っ赤にさせその顔を見られない様に顔を俯かせて）

あ、いや、別に切国の事を責めたわけじゃ…！（己の発言に落ち込んだ相手を見て慌てたようで弁解して）あのね、私は本科の事は資料とか書物とかでしか知らないから貴方と比べようもないの。もし布に火が移ったら危ないし。（むすっと納得がいかないと言ったような表情で述べて）

...どうした？......やはり俺なんかが出過ぎた事を言ったからか...？( 突然静かになり俯いた相手におろおろと/時折顔を覗き込もうとするが思いとどまり )

いや、いい...。あんたの言っていることは正しいからな...。( どよーん← )
うっ......そ、それなら、邪魔にならないように纏めるから、取るのだけは勘弁してくれ...！( フードの部分は被ったまま、下に伸びている長い部分を一纏めに縛り )

…違う、違うよ。ただ嬉しすぎてちょっと言葉が出なかっただけ。（しばらく顔を俯かせたままだったが顔の火照りも大分冷めてきた頃合いに静かに顔を上げ若干赤みを帯びた状態で理由を述べて）

た、正しくなんてないよっ。貴方を落ち込ませる言葉なんて。（今だ落ち込んだままの状態の相手に必死な様子で言葉を紡ぎ）…まぁ、それなら妥協点ね。それじゃ、始めましょうか。まずは手を綺麗に洗って？（ぼろぼろの布を邪魔にならない様に纏めた相手を見て渋々納得したように頷くとお手本を見せるようにシンクについている蛇口をひねり水を出すと慣れた様子で薬用のハンドソープを用いて手を洗って）

な、なんだ、驚かせる...な...。( 意を決して相手の顔を覗き込もうとしていた所、不意に顔を上げられた為間近で目が合ってしまい )

落ち込んでなどいないさ、あんたの言っていることは本当だ。( ふ、と自嘲気味な笑いを浮かべ )
分かった。( 相手の一通りの所作を見た後同じように繰り返し )

ご、ごめん、ね…。（丁度顔を上げたタイミングで相手がこちらの顔を覗き込もうとしたため宝石のように綺麗で透き通った瞳とかちあい思わず唾を飲み込んだのち無言になって）

で、でもっ。（これ以上自分に何が言えるのだろうか？と自分の語彙力のなさに無力感を覚えながら何か言いたくてもそれが言葉にできないもどかしさを感じさせる表情をし）手を洗ったらここの手拭いで手を拭ってね。（と手を洗い終えたため備え付けの手拭いで手を拭うと料理中邪魔にならない様に巫女服の袖にいれてあったヘアゴムで高い位置でポニーテール状に髪を結って）

い、いや、こっちこそ...。( ふいと顔を逸らし/少しばかり耳が赤く染まっており )

...あ、...すまない。あんたにそんな顔をさせたかった訳じゃないんだ。...その...き、気にするな。( おずおずといったように、ぎこちない動きで相手の頭を撫で )
ああ。...それ、いいな。( 言われた通り手を拭き、相手の髪型にちらりと目をやるとぽつりと呟き )

…っ。（先程から心音がいやにうるさく高鳴っており何を話したらいいか戸惑いこちらも相手から視線を外して）

！ふふ。切国に撫でられると落ち着くね。（ぎこちない動作で頭を撫でられれば驚いたように相手を見てからへにゃりと目を細めて微笑みかけて）へ、この髪型が？（ただ単に髪を纏めた状態なのできょとんと不思議そうな表情をし）

あー......す、すまない。( 相手を見ようとしないまま一言だけ絞り出し )

...俺なんかが撫でて落ち着く？...やはりあんたは変わった奴だな。( 相手の微笑みにつられるように頰が緩み )
あ、いや...ずっと下ろしていたから新鮮で...。その、あれだ、馬みたいだな。( 思わず呟いてしまった言葉に反応されて戸惑い/咄嗟に出た感想は名前の通りのそれで )

！い、いや、こっちこそ、ごめんね？（どこかぎこちなく途切れ途切れに言葉を絞り出して）

…うん、落ち着く。その、たまにでいいからまた撫でてくれる？（頬が緩んだ相手の表情に見惚れるものの変に思われない様に何とか相手との繋がりをもとうと些細な約束ををして）普段はおろしているけれどこうして髪を纏めることもあるの。ふふ、この髪型はポニーテールっていって意味は馬の尻尾なの。（高くまとめた自身の髪に触れつつ髪型について説明して）

いや、あんたは悪くない...。......？( 心臓が早鐘のように鳴っていることに気がつくと首を傾げ )

...俺なんかで良ければ、あんたが望むくらいのことはしてやるさ。...こんな事で良ければな。( 未だ撫で続ける手の動きは少しだけスムーズになり )
なんだ、見た通りの名なんだな。( 暫し観察するも満足したのか視線は料理台へと移し )

…どうしたの？（胸の高鳴りも幾分か収まってきたので相手の方に視線を向けると首を傾げていたので怪訝そうな表情を浮かべて）

えへへ、私にとってはこんな些細なことでも嬉しいよ。（大人しく撫で受けつつどこか子供のような無邪気を感じさせる表情をし）
そうそう。っと、料理をしないといつまでたっても昼餉にありつけないね。（コクコクと相槌を打つように頷づくと相手に説明し手取り足取り教えながら卵粥を相手と共に作って）

い、いや...よく分からない。( 相手に聞こうとするも徐々に動悸は治り、残されたのは疑問だけで何とも言えない表情で )

...そうか。( 無邪気さという見た事ない相手の表情に目をぱちくりさせ/相手を喜ばせる事が出来たという細やかな満足感を感じて )
これで、出来た...のか？( 最後に薬味を飾り付けて完成したそれは柔らかな色合いと優しそうな香りで、己の胃に初めての「空腹感」をもたらし )

分からないことがあったら何でも言って？私が分かることなら答えるし。(少しでも相手の助けになりたいため何でも聞いてくれて構わないと言う言い方をして)

切国の撫で方も最初に比べれば随分スムーズになったね。(と相手に撫でられたいたためその手付きの良さを褒めて)
うん。これで卵粥の完成だよ。広間に運んでたべようか。(ふわりと一人分の土鍋にいれられた卵がもたらす優しい香りと色合いに満足そうにしながら鍋つかみで自分の分の土鍋を持ちながら相手を促して)

...少し、ここに違和感があったんだが、今はもう何も無いから良く分からないんだ。外傷はないが、手入れをした方が良いのだろうか？( 自分の胸に手を当て不思議そうに首傾げて )

ふん...写しでもこれくらいのことは出来るさ。( 褒められて少し気恥ずかしくなり手を引き← )
あ、ああ...。( 相手の真似をして鍋つかみで土鍋を持ちそーっと運び )

胸に違和感が？具体的にはどんな風に違和感を感じたの？（不思議そうに首を傾げている相手に原因を突き止めようと問いかけて）

…あ。（撫でていた手を止め己の頭から手を引こうとされれば名残惜しさを感じたため咄嗟にその手を掴もうとするが寸前で思いとどまる様に手を引っ込めって）
よいっしょ、っと。（共に広間まで運べばすでに鍋敷きが置いている所に土鍋を置くと鍋掴みを取り土鍋の傍に置きながら正座の状態で座って）

この...今も動いている、心臓？の動きが少し早くなっていた気が...。( 胸の辺りの服を軽くぎゅ、と握り )

...？何だ？何か問題でもあったか？...それともやはり、俺なんかがあんたを撫でるだなんて生意気な事をしたからか...。( 相手の行動に一抹の不安を感じ )
あ、あつい......！( 同じように土鍋を机に置き、相手と向かい合うように座り )

うーん。心臓の動きが早まるのは運動した時もだけれど心から生じる場合もあるの。例えば、特定の人に恋慕を抱いている、とか。(相手の言葉に顎下に右手を添えつつ思いつく限りの原因を述べて)

あ、いや。な、何も問題はないよ。(へらりと何でもないと愛想笑いを浮かべて)
そりゃ、出来たてだもん。じゃあ、いただきます。(相手が座ったことを確認してから手を合わせて食事前の挨拶をしてからレンゲで粥を掬い息を吹きかけて冷ましながら食べ始めて)

恋慕...。...顕現したばかりの俺にはよく分からない話だな。( 視線をちらりと相手にやっては首を傾げ )

そうか？それなら良いが...。(.怪訝そうに )
...いただきます...。...！( 相手の真似をして挨拶済ませ、一口運ぶとぱあっと顔を輝かせ )

まぁ、私が挙げたのはあくまで可能性の話だしもしも変化があったら教えてね？（顎下に添えていた手をとくと首を傾げている相手に述べて）

…私は主なんだから容易に甘えてはだめ…。（ぼそり/相手に聞こえない範囲で呟き）
ふふ。美味しい？（きちんと口の中に入れたものを咀嚼してから顔を輝かせている相手に微笑ましいといったような表情をして）