主 2018-05-19 00:25:47 ID:6c097ff19 |
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>>65
ノア
へえ、街で流行ってるって聞いたからみんな読んでるものだと思っていた。…他に、好きな本はあるの?それとも別のことが好き?
(「小説は初めて読んだ」という相手の言葉に目をぱちくりとしながら差し出された本を受け取る。娯楽の少ない今の時代、本がいちばんの楽しみ、人と会話を図る道具として用いられていると思っていた。相手と話す理由が無くなってしまったな、と少しつまらなそうな表情を見せ返された本を両手で抱きしめるように持って。肌寒さを感じる時間、夕方が夜に混じり合い、空は赤と黒が混じり合っている。本来であればあまり外に出てはいけない身ではあるが、依存という感情が働いたのか、帰ることよりも相手への興味が優った。怠惰の忌ま姫の髪色に似た、彼の薄紫色の瞳を覗き込みながらぎこちなく会話を続けるように口を紡いで )
>>67
カティ
よし、じゃー朝食な。お前も手伝うんだか……ったく、ほら今日は久々に2人でたくさんお喋りでもしよう。その前に腹ごしらえするぞ。
(扉の奥で聞こえた選択に、こくりと頷いて。キィ…と開く扉の音は聴き慣れたものの、出てくる彼女との対面は少しばかり緊張するものだ。ドアが開くと同時にクローゼットならではの独特の匂いが鼻を刺激し、どこか懐かしさすらも感じる。目の前に現れた彼女は兄の予想の範囲内の表情を見せていた。彼女が気まずくならないようと、いつものぶっきらぼうな様子で話しを続ければ予期していなかった行動に言葉を止める。直接触れ合えないお互い、おそらく依存と邪婬が歯止めが効かなければ悪化していくだけの相性の悪い感情なのだろう。自分がいた空間をぎゅっと抱きしめる相手。驚きのあまり言葉を出せずにいれば行動を先にしたのは妹の方だった。ぴゅーっと自分の隣を過ぎ去りいつもの調子で話かけてくる彼女に同じような調子で答えて )
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