【3L】忌み姫と守護者に悪の祈りを

>>19
カティ
…カティ〜ッ、ダメだろうが、服を脱ぎっぱなしにしちゃ。お前の見た目は可愛らしい13歳でも中身は老婆も驚きの年齢だろ？
ちゃんと、片付けなさい。この立派な城にはメイドも執事もいないんだからな。……ほら、俺のように自立しないと。
(誰もいない長い廊下、コツコツと自分のブーツが床を弾くたびに音が響き広い城には数人しかいないことを静寂さが物語る。
高いところに設置された窓から溢れるように絶え間無く刺す光を浴びれば、降り積もった雪が太陽に照らされるように己の純白の髪が煌めいた。最も、それを美しいといってくれるような者は此処には誰もおらずただただ同じ毎日を繰り返すだけ。
その事実にうんざりしたような表情を見せつつ、朝食でも作ろうかと調理場に向かっていたところ自分の妹であるカティが早足でクローゼットへ消えてく姿が目に入る。
共に朝食でも誘おうか、と彼女の登場を少し待っていれば着替えた彼女の手に先程まで来ていた寝間着が無いことにコバルトブルーの瞳をパチクリとさせ。兄ならではの面倒見の良さが出たのか、腕を組み相手の方に近づけば普段よりも低い声で名前を呼び。15歳とは思えないテンションで相手の寝間着を置きっぱなしの状態に教師が説教でもしているようにチクチクと言葉を刺せば相手に説得するよう、少し顔を近付けて。…彼女の侵食されている感情は邪婬、それに恐怖して人との距離を取っていることも知っている。浅はかな行動をしてしまったかな、と少し寂しげな表情を見せれば近づいた距離を戻して。ちゃんと自立しないと、なんて依存の感情に侵された自分が言うのもおかしな話だが、己は正常だ、と言い聞かせるように相手にも言葉をかけて。 )

(p:絡ませていただきました！末っ子ちゃんをほっとけない兄ですがよろしくお願いします！ )