呪術師 2018-01-16 20:16:19 ID:ad134b26a |
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(空は藍色に色を変え、太陽の代わりに月が顔を出す。街から外れ静かで、ほんのり昼間の暖かさが残る砂浜に身を預けながらそんな夜空を眺めていて。衣服のポケットの中から、箱が若干潰れている煙草を手に取れば、マスクを下げ、それを口に咥えて。月見酒ではないが、月見煙草も中々悪くないだろう。オイルが切れかけたライターを何度か付ければようやく火がつき、咥えている煙草に火をつけて。煙を肺の中へ入れ、味わうようにゆっくりと吐き出せば再び空を見やり。「いい夜だ、ずっとこんな夜であればいいのにな」波も風も暴れることはなく、ここには波のさざなみのみが響いていて。そんな平穏が好きだ、そうしてここに少しだけの愛があればいい。だが、その望みはまだ叶えることは出来ない。煙草を吸う際にも眠る際にも手放せない爪、これがこの手にあるかぎり自分の欲は満たされていない証。疎ましさと欲が満たされる時の期待が混じった色が映された瞳で、己の得物を一瞥した後、再び肺に煙を満たしはじめて。)
(/皆様初めまして、蜈蚣、相良の背後です。少し立て込んでいるため、all文のみの投下ご容赦下さい。ぐだくだと長ったらしい文で拙いですが、絡んでいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。)
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