memento mori .　　

旧いﾌｨﾙﾑの､隅ｯこに､慕情の薄片を､認めようかな.

中双糖の様な､潮騒が､


徐々に剥がれて､遠去かり.


鱗と共に､澱も溢れて､


陶酔と化し､蕩ける襞.

お疲れ様でした. なﾝて､味気無い 言葉より､


お帰りなさい. ｯて､お出迎えしたいなｧ.

頭､ｸﾗｸﾗする､睡気.
とろんｯて､全部､溶けちゃいそ-.

貴方の指に､撫でられる､


書物の数々､頁の白肌を､想う毎､


羨望の念が､雫と成り､


ほろり､ほろり､募ｯて往きます.

あｰ.. 其れは､管轄外､ですね.

此の世は､不条理と､虚飾に彩られた､遊園地の如く.

途轍もなく､救い様がない程､


無為で､無様で､滑稽だｹﾄﾞ､


そｰ謂うの､嫌いじゃないよ.

凍える躰､更紗に包み､
貴方の熱を､待ち侘びる閨.

熟れた果実の､甘やかな匂い､


密林の奥深くへ､ｼﾀﾞの葉が､揺ら揺らと､手招く.


楽園の扉は､直ぐ其処だ.


極彩色の鳥が､誘惑的に､尾を垂らす.

躰の熱が､ｸﾞﾗｸﾞﾗ､揺れて､


彷徨い果てて､判らなく成る.

泡沫の逢瀬も､叶わぬ侭､


太陽と､月の､廻転を､繰り返す.

白波を滑る､黒鉛の音､さざめき､潮騒.


無味無臭な､日常.


ﾓﾉｸﾛｰﾑの､硝烟弾雨.

只一つ､絶対的なﾓﾉが､在るとすれば､


其れは､刹那に､瞬き､爆ぜる､


劣欲の 熾火.

昏い瞳に､惑わせないで.


_ いｯそ､此の侭､攫ｯて下さいな.

薄膜越しに､唇委ね､金の果実を､柔く食む.

梟ｯて､どﾝな､手ざわりなﾝだろ.
ﾌﾜﾌﾜかな､ｽﾍﾞｽﾍﾞかな.

時間余ｯちゃｯたな-..


ど-しよｯかね.

課題やるか-. だるいｹﾄﾞ. (

｢ 弱い人間は､決して許すことができない. 許すということは､強い人間であることの象徴なのです. ｣