memento mori .　　

『 楽園のｶﾝｳﾞｧｽ 』 原田ﾏﾊ著.


ﾐｽﾃﾘｰ小説､と､銘打たれて居りますが､宛ら､冒険小説の様に､心が躍る､一編です.


物語の､表紙を彩る､深き森.


甘美な色遣いを､瞳に映す毎､


まるで､貴方の様だと､想い耽る.

嗚呼､深海は､水流が穏やかで､心地好いなｧ.


波間を､ぷかぷか､揺蕩う､海月.

　　　　　飛燕 / 米津玄師






今宵は､夢路へ添える花を､手折り.


憂き世の､刹那､熱に浮かされる侭､


独楽の如くに､くるり､狂り､


舞い躍る為の､旋律を.

喩えるならば. 貴方は､至高の芸術品.


寝処の奥へと､招き､迎えられたら.


屹度､躰の芯まで､柔く､疼いて､蕩ける様な､


恍惚の夢見に､浸れるｺﾄでしょう.

無知は､此の世で､最も純粋な､罪だ.

即ち､此の世に 罪を背負わぬ者は､存在しない.

あｰあ､真面目ぶｯたｺﾄばｯか 呟いてると､肩が凝るね､ｳﾝ.


検閲に引ｯ掛かｯて､燃やされて終う様な､猥雑な話を､したくなるねｪ. (

全ての知識に､追い縋ろうとも､貴方の綾は､再現出来ない.


其の事実が､果てなく､哀しい.

星の光が､燈らぬ侭､俺の躰は､朽ちて､屍と化し､地の一部に､成り果てるﾝだろうか.


妄執の靄が､夜霧の如く､這入り込む.

_ なﾝてね.


弱気､ﾀﾞﾒ､ｾﾞｯﾀｲ. (

一言だｯて､交わしたｺﾄ､ないのに. 何で､こﾝなに､寂しく成れるﾝだろう. 何で､あの人じゃなきゃ､駄目なﾝだろう.










_ 答えは､解ｯてるｹﾄﾞ､


答え合わせは､したくない.

ｾﾝﾁﾒﾝﾀﾙﾎﾟｴﾑ､読み返すの､つら. (

ｳﾜｰ!! ﾀｲﾐﾝｸﾞ神かよ. 声掛けたいｹﾄﾞ､何か､今突撃しちゃいけない気がする. そう第六感が､囁いている. (

警鐘が､何度も､何度も､鳴り響く.


まるで､鼓動と､共鳴するかの様に.

月の船が､宵闇の縁を､するり､すべり､


穏やかな､夢路へ向けて､帆布を張る.


寂寞たる､微笑み､微睡み.


真珠貝が､密やかに､欠伸を 零す.

貴方の空気は､ｷﾗｷﾗと､


絢爛､壮麗､煌めく綾.


泡と成り､舞い降る､刹那を､夢視て､


珊瑚の森を､彷徨い､睡る.

CQCQ.


硝子の船から､叫び続ける.

三千世界の烏を殺し､主と朝寝がしてみたい.

_ 霜月､東雲の端.


濃密に､白霧充つ､深き竹林の境.


静謐な､微笑を湛え､和菊が､一輪､


艶を纏うて､密り､息衝いて居た.

耄碌した､蘭鋳の群れが､


ｸﾞﾙｸﾞﾙ､廻り､宙を､往き交う.


視線､絡める､其の刹那､


蜜伝う昼の､まやかしを､視た.