主 2017-10-08 22:27:48 |
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>鳴海彰仁
……んーん、ゆきちゃ迷子じゃないよ。ゆきちゃ、ねーちゃとせーふさんのおうちに住んでるから、おうちで迷子しないよ。
(目線を合わせる様にして語り掛けてくれる相手、容姿こそ少々派手だが行動の柔らかさ故に警戒心を抱くことはなく。目元を擦っていた袖を下ろし潤いを帯びた瞳を其方へ向ければ先の問いかけへの否定と共に小さく首を横に振り。「起きたらね、ねーちゃいなくてね……お、お仕事かもだけど、もしかしたらおトイレ行って、迷子しちゃってるかもしれないから、ね。だからね、だからゆきちゃ探しに来たの」同居する彼女が早くから任務に出掛けてしまうことがあるのは承知済み、しかしそれでも時には恋しくなってしまうのが本音であり。仕事に行く彼女に駄々を捏ねたくはない、けれど寂しいから探したい、そんな矛盾した気持ちを幼子なりの建前で隠しながら伝えれば話すうちにまた溢れそうになる涙を時折押さえながら泣きだしたい気持ちを堪える様にぎゅっと袖を握りしめて)
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