夕立 2017-07-16 02:45:57 |
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>>14 志摩 和臣様
あ、ありがとうございます!
( 暖簾を潜った瞬間に肌に感じるクーラーの効いた店内の温度差と、緩やかに漂うのは蕎麦屋ならではの独特の香り。スーパーやコンビニエンスストアにだって蕎麦はいくらでも売っているが、やはり古くに店舗を構える「蕎麦屋」では、直伝のつゆを使用していたりするのだろうか。と、素早く接客に応じてくれたのは強面の男性だった。店員が想像していたよりもずっと若く、見た限り歳の近そうな彼に不思議と親近感すら覚える。慣れた手つきで客人である私を誘導する背中について行き。丁度昼間のピークは過ぎ去ったところか、「お好きな席へ」と彼が言うように店内は比較的空いていた。小さく頭を下げお礼を口にするも、席に限らず選び放題というのは逆に悩んでしまうもので、何度かきょろきょろと周りを見渡しては遠慮がちに席へついた。窓際の、海が見える小さな一人席だ。地元を久々に訪れ、まだどこか緊張している自分がいる。腰を下ろしてもなおそわそわと落ち着かない様子で麦わら帽子をとって膝元に置き。数席分か距離をあけたカウンター席にて美味しそうに蕎麦を啜る他の男性客に目をやる。地元の人だろうか。海を目当てに来た訳ではなさそうだと、水耐久のない彼らの服装から感じ取る。遠方から来た私の目当ては蕎麦でも海でもなく言わば地元復帰と称するようなもので。決して遊びに来たのではない。私にも向こうでの私生活があるのでひと夏だけ祖父母の家へ泊めてもらい、終わったらすぐに帰るだけだ。ほんの気分転換だ、ただの。…羽目を外しすぎないようにと自分自身に念を掛けるが、窓越しに輝く青い海を前にしてはしゃぐなと言われる方が無理難題だった。現に、机下の足元に倒してある大きな旅行鞄の中に水着を入れて来なかったことを。こんな風に子供心を擽られる事になるとは予期していなかったとは言え、心から残念がった。そうして再び左手に広がる海を羨ましそうに横目で見つめながら、メニュー表が手元に届くのを待っていて。 )
( / PFの受理、そして勿体ないお言葉を本当にありがとうございます…!恐縮です。まだ一度目のやり取りなのでぼんやりと不透明な部分はありますが、ロルの長さや形式、キャラクター性の問題など見受けられた時は、すぐに仰って下さいませ!そして現在の蕎麦屋での絡みは、昼食を済ませ次第店を出て一旦場面転換を行うことを考えているのですが、これは大丈夫でしょうか…?
こんなに素敵なトピックに参加させて頂けることを光栄に思います。此方こそ何かと至らない者ですが、これから何卒宜しくお願い致します! )
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