私も目覚めても夢の中でも貴方だけを見ているわ (かつて父に平凡な人生では平凡な文章しか書けないと言われた己だが今なら恋愛小説くらい書ける気がする。身体を包む腕の温もりが心地良く止めようと意識する程に返って涙が溢れ。根っからの酒好きと見受けた「何処か行きたい場所を頭に浮かべたら移動するかも、なんてね」真面目な顔を茶化すように鼻先にちょんとタッチ。「優しくして」囁いた耳元を甘噛み、後は彼と己の欲望に身を委ねるのみ)