刀剣ありす✿

良かった、どうもありがとう。
( 部屋案内を快諾されるとホッと頬を緩めて礼を言うと、相手の後を追って部屋を回り。こんな広い本丸に主もおらず少ない刀らのみでは寂しかっただろうと、眉を下げつつがらんとした空き部屋を眺め「そう……早く賑やかな本丸にしてあげたい。」とポツリと呟き。最後に案内された執務室の襖を開くと、長年主が不在だったにも関わらず埃っぽさは無く不思議と綺麗で。前の主がいつでも戻って来られるように、誰かがマメに掃除をしていたのだろうか、と切なさに締め付けられた胸の辺りを服に皺が寄るほどぎゅうと握り。「…とても愛されてるのね、前の主さん。……折角案内してもらったのに申し訳無いけれど、私はまだ此処を使えないわ。さっきの空き部屋を使わせて貰っても良い？」全員に歓迎されてる訳では無いという事は感じていて、認めて貰うまでは使うべきではないと判断するとへらりと何てことはないような笑み浮かべながら上記を提案し )

そんな遠慮しなくとも…………わかったぜよ。
(少ない刀剣男士に親身になったその一言は自分自身の心にも温かく染み込んでいき、今日来たあるじ"も"優しいのだ、と無意識に昔のあの小さなあるじと比較していることに気づいて少し寂しく感じつつも頭を振って今のあるじに仕えよう、と1人で心を新たに決心して。燭台切が毎日丁寧に掃除をしていた執務室を前に空き部屋を、と言うあるじに遠慮するなと言いかけるが、あれだけ丁寧に説明し、親身になるあるじだ、あるじなりに何かしら思うところがあるのだろう、それ以上言わずに「じゃあ、ちっくと遠いが先の空き部屋を使うといいぜよ、荷物はあるがか、細い腕じゃ大変じゃろう？」と懐に手を入れて早くも一人で頑張ろうとしているあるじに手伝いを申し出て

我侭を聞いてくれてありがとう。
( 言葉を飲み込み察し、此方の我侭に応じてくれた相手に謝罪の言葉ではなく敢えて感謝を示したのは、気負わぬよう配慮した上のことで。部屋案内を引き受けてくれ、なお荷物まで持とうとしてくれる相手の優しさについ頬が綻ぶ。確かに荷物は少なくはなく、指先に持ち手が食い込む重量ではあるが早々に甘えていては駄目だと頭の中で自分に言い聞かせ、「ふふ、優しいのね。…でも大丈夫、こう見えて力はあるんだから。」とヨイショと鞄の持ち手を肩へ掛ければ、さあ行きましょうと促し )

ほうか。
(自分の申し出をやんわりと断った相手のその言動についつい笑顔になって上記をこたえて、先に立ち元来た道を戻っていくなか、そこまで騒がしい本丸ではないがここまで誰にもすれ違わないので不思議だなとは思いつつ、空き部屋にたどり着くと障子の引き戸を開けて、奥の隅に文机と簡易照明、洋服簞笥、押し入れがある刀剣男士達と変わらない部屋だが、こちらも執務室ほどではないにしてもある程度掃除はされていて「過ごす分には充分じゃと思うが、足りないもんがあったら言うて欲しいぜよ。また夕餉になったら呼びに来るき」と自分の役目はこれくらいだろう、予備に来る旨だけ伝えると自分も部屋へ戻ろうとして

ええ。助かるわ、何から何までありがとう。
( 不思議なくらいに静かな本丸はピリピリとした緊張感が漂っているような気がした。空き部屋に案内され開けられた障子の戸からひょこりと室内へ顔を覗かせれば、此処なら大丈夫とこくり頷き、入口付近に鞄をどさりと置き。夕餉にまた呼びに来てくれるらしい。手伝いたい気持ちも山々だが荷物の整理をはじめ幾つかやりたい事があり、双眸を緩めながら相手に礼を言うと背中を見送り。戸を閉め、「さァてと、急がなくちゃ。」と縺れる袖を捲り一人気合を入れると整理等の作業を始めて )

わしゃぁ、何しようか……
(あるじからのお礼の言葉にニカッと笑いを返して、自室へ向かうもののさしてやることもないので懐に手を入れたまま片方は顎に添え考えるとふと桜が綺麗に見える縁側に赴き小狐丸が茶を飲んでるのが見えたのでしばらくは此処に居ようと思うと隣に座ってしばしの談笑を楽しんで－－－－。日が沈みかけた頃には燭台切が夕餉の支度ができたと伝えに来た、自分もあるじを迎えに行かなければ、よっと、腰を上げあるじの部屋へ、障子の前に立つと驚かせまいと心持ち声を抑えて「あるじ、夕餉の支度ができたぜよ、……開けてもいいがか？」

〜〜っ、終わったあ…
( 荷物整理をほどほどに終え、文机に向かって紫地に桜模様の入った布や鋏などを広げて取り掛かったのはお守り作り。巾着型のお守り袋を作製する事から始め、その中に霊力を込めたお札を入れ、白紐で二重叶結びにして口を閉じれば完成。霊力を流し込みながら作製するには精神を削り、何とか六つのお守りを作り終えた頃にはどっと疲労が溜まっていてドサリと机に突っ伏し。達成感に浸りつつ完成したお守りの一つをひょいと持ち上げ眺めてみると、まあ不恰好な形で。手先の不器用を思い知らされ苦笑を浮かべていると障子越しに声が掛かり。「ああ、今開けるわ。」と疲労を隠し明るい声色で返事をし、机に手を付いて立ち上がればお守りを手にして障子の戸を引き、三日月に双眸を細め 迎えては「さ、行きましょうか。…そういえば誰が支度をしたの？」と他愛のない会話を交わし )

燭台切じゃね、厨にはほぼあいつが立っちゅう。具合が悪い時にゃあわしが立つこともあるんじゃけどな。
(明るい声とともに障子が開かれふわっと甘いような匂いが舞い、あるじが顔を出すと一歩引いて、すぐ隣を歩いていき質問に答えて。任せっきりなところもあり、少々気まずいが燭台切も楽しんでいるようなのでみんな良しとしている。大雑把な本丸だ。一度集合したことのある大広間へと向かいながらこちらも質問をして「あるじは随分と長い間、部屋にこもっていたようじゃが……大丈夫ぜよ？」初日からこもり切りでは疲れたのかはたまた具合が悪かったのだろうかという考えがちらりと頭に浮かんだこともあって、不安そうに表情を伺いつつ歩調を緩めて

へえ、燭台切さんが…。ってあなたも料理出来るの？いつか食べてみたい。
( 一歩下がった隣を歩きながら他愛のない話に花を咲かせ。いつも一人で台所に立っているのだろうか。手伝わせて貰えるのならば明日から手伝おうと決意していると、意外な返答にぱちくりと目を瞬かせ、興味深そうに食べてみたいと。部屋に篭っていた事について不安そうに此方を伺う彼は、きっと優しいのだろう。その優しさが嬉しくて、ふにゃりと頬を緩めると歩調を緩めた相手の前へと回り込み、手に持っていたお守りの一つを背伸びしながら彼の首へ掛けてやり「お守りよ、此れを作ってたの。一回限りの物だけれど、いざという時にはこのお守りがあなたを守ってくれる。……だから出陣の時、必ず持って行って。」必ず携行してほしい事を真剣な表情で伝えては、また元の笑みを浮かべ )

できゆうよ、古株の方じゃから、わしが作らんといかん時もあったぜよ。……またの機会にわしが腕を振るうき！
(驚くようなあるじの様子に少し不服を表すが食べてみたいと言われるとすぐさまニカッと笑って自慢げに胸を叩いて今度食べてもらうことを約束し。急にあるじが自分の首にかけたものを見下ろすとところどころ布の合わせ目や縫い方がガタガタで不格好だが霊力の感じられるお守り、あるじにお守りを貰うことなど何年ぶりか、嬉しくてお守りをぎゅっと握りしめ目を輝かせれば「わかったぜよ、ちゃんと持っとくが！」とお礼を言ってから、また歩を進め大広間に着くと薬研や山姥切がちょうど食事の品々を机に並べていて

そうなんだ……わ、良いのっ？楽しみにしてるね！
( 今度作ってくれると胸を叩く相手を、瞳をきらきらと輝かせ期待の眼差しで見て。立派な物とは言えないものの、どうやらお守りは喜んで貰えたらしく此方も嬉しそうに双眸緩め、大広間までの道程を歩く足取りは軽く。大広間に着くなり、大きな机に並べられた夕食に感嘆の声をあげ「わあ、美味しそう…！」と瞳を輝かせ。皆座る場所は決まっているのだろうか、と机を囲うように並べられた座布団を一瞥するも聞いた方が早いと考え「皆、席は決まってるの？…私、何処に座ればいいかしら」と一緒に来た相手に声を掛け )

そうじゃなぁ……決まってるわけじゃないがよ。好きな席に座っとったら大体決まってしもうて。大広間に集まった時の席でいいぜよ。机の横じゃな。
("お、大将もうちょっとだから待っててくれよ"と薬研から声がかかり、ほぼ食卓は出来上がって廊下から次々と集まる中、顎に手を添えて考えながら相手の質問に答えて、机の横と言うといわゆる現代で上座にあたる誕生日席と言われる場所、自分は相手の左隣に座って、全員揃ったところを見るとあるじの右にいる加州に目配せして"じゃ、みんな揃ったみたいだから、手を合わせてーいただきまーす"いただきますと続いてみなが復唱すると箸に手をつけて汁物からすすり始めて

此処ね、分かったわ。──いただきます。
( 薬研に頷きを返し、席への誘導受けると其処へ座り。加州の号令に従い手を合わせて復唱し、皆が手を付け始めたのを見ると自分を箸を持ち。お腹はぺこぺこでどれも輝くように美味しそうだが先ずは煮物に箸を伸ばし、それを一口。優しくもどこか懐かしい味が口の中に広がり頬を綻ばせ、それはどのおかずを口に運んでも同じで「んん、どれもすごく美味しい。……優しくて、なんだか懐かしい味。」昔どこかで食べた事のあるような不思議な感覚に陥り、ぽつりと呟き )

おふくろの味ゆうやつじゃか？燭台切は腕がいいからじゃろうなぁ～！
(おひたしをおかずにご飯をかっこんでるところ、あるじの独り言が耳に届くと少し箸を止めてもぐもぐと食べながらそう感じるのは燭台切の料理の腕が立つからだろうと上機嫌で言い、それが聞こえたのか下座の方にいる燭台切も"主さんの口にあってよかった"と身を乗り出してこちらににっこり笑いかけて。随分と機嫌がいいのは食事故。逃げはしないのにおかずを一口とるとご飯をかっこんでしまうためおかず半分ほどでご飯1杯を平らげ席を立って厨へ、追加の1杯を盛り付け始めて

ああ、そうかもしれない…こんなに美味しいご飯を毎日食べられて、みんな幸せね。
( 実母の料理とは全然違う味付なのに不思議とそう思ったのは何故だろう、と小首を傾げるも考えても仕方の無い事。今は目の前の食事に舌鼓を打ち。陸奥守の見ていて気持ちが良い食べっぷりを見るとくすくす、と笑い「沢山食べてくれると作った方も嬉しいでしょうね。…ねえ、明日から私も一緒に食事の支度をしても良い？燭台切さんに料理を教わりたいし、それを皆に食べて貰いたいわ。……どうかしら？」元々手伝いたい気持ちはあったものの更にそれが強くなり、どうだろう、とほんの少し不安に眉尻垂らしながら皆の顔を見つめ問い掛け )

( / 此方も刀剣男士を動かした方が宜しいでしょうか？誰も動かした事が無いため、似非感は拭えないと思われますが…！ )

厨の手伝い……あるじには審神者としての仕事もあるき、あんまり働きすぎてもいかんぜよ。
(最後に残していた煮付けに箸をつける時、あるじからの提案を聞くと嬉々としていた表情は真剣味を帯びて。今日は本丸に初めて来た日だ。しかもお守りまで作って霊力は消耗している、もちろん一晩休めば回復はするだろうがこれから慣れない仕事に厨の手伝いまでとなると負担が大きい。じゃがいもを口に運んでもぐもぐと咀嚼しながら言葉を述べて。周りの男士たちも同じようにあるじを心配する顔がちらほら。そんな中、珍しく鳴狐が口を開いて"あるじの……思うようにしたら、いいんじゃない？"と、続けて薬研が"大将、張り切りすぎて倒れても意味が無い。もう少し仕事に慣れてからの方がいいんじゃないか"と進言して

(/すみません！自分が調子に乗って動かし過ぎでしょうか？もしうざったい場合は仰ってください。モブを減らします。素敵な審神者様との話がとても楽しくってついついどんどん追加してしまって……。自分も陸奥守と鶯丸以外は動かしたことが無く、フィーリングでやってます←。似非でも全然大丈夫ですよ！ついでにこれからの展開の見通しなどありましたら教えて欲しいです。とりあえず夕餉なので一晩明けるとは思いますが……)

…う、確かに。皆の言う通りね…。
( 各々から最もな事を言われてしまえば、審神者としての自覚がまだまだ足りない事に気付かされ、眉尻を垂らし苦笑を浮かべながら頬を掻き。それならば、とグっと拳を握り「それじゃあもう少し慣れたら、お手伝いさせてね。」と意気込みを見せて。皆に少し遅れて食事を終え、ごちそうさまと手を合わせると、食器の片付けくらいなら良いだろうと食器を重ねては厨へ持って行こうと立ち上がり )

( / そんな事は全くありません、寧ろ本当に本丸で過ごしているかのように感じて幸せですよ！←
楽しんで頂けているようでホッとしました…。ご負担で無いならば、是非そのままお出し下さると嬉しいです…！此方もごちゃごちゃしない程度に、出せたら出そうと思います。
一晩明けたら、出陣して貰ったり内番のお仕事もスキを見て一緒にやりたいなあと思っております。こんな展開がしたい等意見ありましたらどうぞ！ )

ゆっくり頑張ればいいにゃ。
(少し空回っていたことを自覚したであろうあるじの苦笑いを横目で見つつ、そっと独り言のように呟いてラストの煮物の人参をひょいと口に入れれば「ごっそさ～ん」とさっさと食器をまとめて流しに入れて、片付けくらいは手伝わなければ、と皆の食器を集めて運べば台拭きで机を拭いたりとてきぱき動いて。今日は緊張したせいかはたまた食事が終わったせいか眠気が既に来ており、ゆっくり眠ろうと思い、少し遅れていたあるじには「あるじ、食後にお茶飲むがか？」と尋ねてみて


(/あぁ！そんなふうに思って頂けて良かったです！こちらこそ、ほっと致しました、迷惑だったらどうしようかと頭を抱えて丸まっておりました←

最初に答えてもらった刀剣男士たちを最初の方のメンバーとして出しますので！あとよろしければ顕現や出陣などで増えていけばいいなぁなんて思ってます。ご検討のほどを。

出陣、内番！いいですね、いよいよ本丸稼働って感じで！了解しました。展開というか設定について2つほど提案があります。
1つは陸奥守吉行の性格について、前のあるじがいなくなった事で審神者に対して少々、過保護な感じで優しくなっています。"通常よりも審神者に気を使うようになっている"という設定を認識していただければと思います。
もう1つは内部分裂ですが、どこかの2振りが未だにどちらかが小さいあるじを神隠しをしていると思っている設定を提案します！引いてはその2振りを審神者様に選んでいただければ……と考えております。

上記をご検討のほどお願いします！長々とすみません、お返事をお待ちしてます)

そうね……ううん、やっぱり良い。お腹いっぱいになったら眠くなっちゃった、部屋に戻るわ。
( 陸奥守に続き食器を流しに運ぼうとするもまだ慣れない勝手にもたもたと戸惑っていれば、テキパキと片付けてくれて。流石は古株、とくすっと小さく笑えば声を掛けられ、口元に指を添えて考える素振りをし。気持ちは有り難いし食後の団欒もしたい所ではあるが、此方も眠気が来てしまっていて、首を左右に振りやんわりと断ると「…あ、その前にお風呂、借りますね。」皆にペコと会釈をしては大広間を出てお風呂場へ )

( / 迷惑だなんてとんでもないです、素敵なお相手様に出会えて私は幸せ者です…！
あ、その辺は勿論です！次の日にでも早速一振り、出陣で発見しましょう。

性格について了解いたしました！むっちゃんの優しさがなんだか切ないですね…早く思い出してあげたい！
内部分裂についてですが…小狐丸と山姥切でいかがでしょうか？なんだかやり兼ねないなあと思ったふた振りです← )

おん、わかったぜよ。初日は疲れたろう？ゆっくり休むがいっちばんき。
(今にも目をこすりそうな相手に今日の労をねぎらって優しく声をかけて、机を拭き終わると台拭きを畳んで立ち上がればお風呂を"借りる"と言った言葉に少し笑って、ここはあるじの本丸、フツーに入っていいのにと思うが、まあ慣れていくのだろうとこれからを思うと楽しくて、退室していくあるじにお茶を飲んでいた小狐丸が「どうぞ、ぬし様、ごゆるりと」ふっくら笑って見送り、自分も番が回ったら入りに行こう、台拭きを洗って干して、きっと和泉守あたりが風呂に入ったら呼びに来てくれると思い自室へ戻って


(/了解しました！提案をのんでもらえて嬉しいです！！編成などはまた審神者さんから出陣前に伝えてもらえば、と。

小狐丸と山姥切ですね！了解しました。あまり見ない組み合わせですが確かにやらかしかねないですね笑。じゃあそのふた振りは犬猿の仲ということで動かしていこうと思います！

ではまた何かあればお申し付けくださいね、いつでも遠慮なく引っ張り出してください、では！本体は失礼しますね)