当主 2017-02-08 19:15:16 |
通報 |
>軍人さん
あ、ありがとうございます……っ。
(差し出されたお守りを受け取る際、ふいに指先が触れると慌てて手を引いて。かき集めたお守りを元の位置に戻しながら、結いたところから僅かにほつれてきた髪を耳にかけつつ相手の言葉を聞き。「お忙しい……ですね。滅多に取れないお休みの日に此処へいらしてもらえるなんて、商人冥利に尽きますね!」軍人である相手が忙しいというのは、決して喜ばしいことでは無いのだと思う。怪我はしていないかとか、体は壊していないかなど聞きたいことが沢山あるのをぐっと堪えてそう言うと、顔を上げて笑顔を見せ)
(/そうだったのですね! お疲れさまでした。合格していることをひっそりとお祈りしております。そして、たくさんお話できる時を楽しみにしていますね!)
>明さん
――わわっ! 朝倉家のお嬢さんじゃないですか!
(ふいに横から伸びてきた手を不思議に思い顔を上げると、美しくめかし込んだ女性のしゃんとした立ち姿に見惚れてしまい。それが時折噂に聞く政治家の娘さんであることに気が付き、慌てて立ち上がって着物の裾をはたいて直し。「っぷ……お、お嬢さんにはもっとこう、きらきらっとした物がお似合いです! こんな妙ちくりんなのじゃなくて!」華やかな布に並ぶ木のお守りは、冗談でも似合っているとは言い難く。そのアンバランスさに思わず吹き出してしまった口元を手で押さえてから、急いで店の中へ入り。どんな物が良いか、と飾りの入った箪笥を片っ端から開けてみるが、自分の店に置いてあるような物はとても相手に見合いそうもなく、ううんと困ったように額を押さえて)
トピック検索 |