絡み合うネット配線：非募！

ゲームすんのかい。
(突如切り替わった画面を見て、自分のコメントが読まれた嬉しさもあり思わずにやけ顔で放った独り言が部屋に響く。とはいえ逆に考えればこの短い間で彼を見れたことはラッキーだったとも言えるのかもしれない。映し出された画面のゲームはどうやら自分のプレイしたことがないものらしい。普段自分が上げているゲームの多くは少し昔のもの、所謂レトロゲーに部類されるものが多く、だからこそ彼のプレイするゲームには興味があり、飲みかけの缶酎ハイに口を付けつつ様子を見守り)

（PC画面に映し出されたゲーム画面を見つつ、マウスをカチカチと動かせば、ゲームに差し支えない程度に、画面の一部が別の映像に切り替わり。切り替わった映像は、生放送の最初にも流していた首まで映った自分の映像で。画面が切り替われば下記を述べ、画面に向かって軽く手を振り）
…今回の生放送実況は、僕の様子も交えながらやっていこうと思います！

ふふ。
(画面が分断されたかと思えば再び映し出される彼の姿。ぽけーっとした表情で眺めていたものの、彼の言葉と、こちらに手を振る様子に笑みが零れる。ゲームをするのにそこいるか？という気持ちは他の視聴者も一緒らしいが、そこに何処か可愛げを感じて頰が緩んでしまう自分がいて)

（それからというもの、生放送でのゲーム実況は順調に進んでいき、いつしか部屋の時計はもうすぐ10時をさそうとしていて。しかし、それでもゲーム実況は終わる様子を見せず、それどころか実況は徐々に盛り上がりを見せ、最高潮に。そんなこんなで、10時半をまわった頃、ゆっくりと下記を述べ）
…生放送でのゲーム実況も、いつの間にか１時間半経っちゃいましたね〜

(彼の口から時間が告げられて初めて既に90分もの時間が経過していることに気付き。まだ見ていたい気持ちはありつつも彼の口振りからそろそろ終わりなのかな、と少し名残惜しい気持ちと、彼のプレイを生で見れた満足感が入り混じり。折角だから最後まで見ようとなおも画面に注目し)

…丁度、キリのいいところなので、今日の生放送実況は、この辺りでお開きにしたいと思いまーす
（PCのゲーム画面と、部屋の時計とを見比べながら息を吐き、上記を述べ、PCの画面に表示されるであろうコメントを待ってみて。どのようなコメントが表示されるのか、少しワクワクしながら、PCの画面と睨め合い）

(放送終了を感じさせる言葉に対し、"もう終わりか"と嘆く人や、"最後に顔出し"と再び煽り立てる人、お疲れと労うコメント等が画面に流れる。自分としても確かに顔は見てみたいが、どうせ男だしという残念思考の妥協から放送を無理に続けさせるつもりもなく、「おつ」とだけ書き込んで)

ふぃ〜、お疲れさまですー
（煽りのコメントに目もくれず、次々に表示されるコメントにシシッ、と笑い上記を述べ。ゲーム画面を閉じれば、画面全体に自分の姿が映し出され）

…ふぅ。
(画面が配信開始直後のものに切り替わると、画面右上の×ボタンで開いているウィンドウを閉じ一息。視聴後の余韻に浸りつつ一つ伸びをして時計を確認すると、まだ眠る時間には早く、他の動画で時間を潰して)

では、またっ！
次回の不定期の生放送でお会いいたしましょう！
Ｌ・Ｆでしたっ！
バイバイッ！
（ニコニコしながら、PCの近くに置いていた使い捨ての紙マスクの箱からマスクを取り出せば、マスクをして、生放送の最後の最後に、マスクをした状態でカメラに顔を出して映り、上記を述べ手を振り、生放送を終了して）

(そうこうしているうちに時刻は1時を回り徐々に眠気も押し寄せて、PCの電源を落としベッドの中へ。こんな時に天井見ながら過るのはあの時のコンビニの店員で。最後の言葉を述べる表情こそ見えなかったものの、会話を交えたことによる進歩は確かに感じられ、暗闇の中で小さく笑み浮かべ。その他生放送のことなど色々考えているうちにいつしか夢の中へ)

（何事もなく無事に生放送が終了し、安堵の表情を見せ、PCの画面を見つめ。しかし、ホッとしたのも束の間、すぐにさっきの生放送の映像を編集し始めて。それから暫くして、生放送の映像の編集が終わり、時間はとうに１時をまわっていて。パタパタと寝間着に着替えれば、ベッドに入り。１分も経たずして、すぐに寝て）

ー翌日ー

(昨日と同じ位の時間の夕暮れ時、今日もいつものようにいつものコンビニへと足を運ぶ。買い物自体は習慣になっているものの、昨日のこともあってか心の片隅にはあの店員が出勤しているかどうかが気になったりしていて。そんな自分に対し俺きめーなという若干の嫌悪感を抱きつつ店の自動ドアをくぐり)

いらっしゃいませー…
（商品棚に商品を並べていると、客が入ってきたのか、自動ドアが開きメロディが流れ。その様子に作業の手を止め、自動ドアの方を見て上記を述べ。そして、すぐさま作業を再開し）

(店内に入るなり聴こえてくる店員の声。日頃から色々な動画で人の声の聞き分けが鍛えられているのもあってかそれだけで彼女の声だと分かり、カゴを取りながらちらりと横目で確認。店を周りながら商品をカゴに放り込んでいると気になる広告が目に入る。それはアニメのキャンペーンの広告で、それを見て店内で流れていた曲にも納得がいき。そのアニメの可愛らしいキャラがでかでかと描かれたクリアファイルを1枚カゴの中に忍ばせると、そのままレジへと足を向け)

（商品棚に商品を並べていると、店員の１人が、『栗宮さん、レジの方をお願いします』、と声を掛けてきて。その声に頷けば、急いで商品を並べレジの方へ向かい）

(今日はレジ番が別人なのかと思いきや、自分の前で彼女へと代わり。順番が来ると少し伏し目がちにカウンターの上へカゴを置いて)

…お待たせいたしました…
（パタパタとカウンターへ向かえば、すぐにレジ横に立ち客に上記を述べ。そして、すぐに視線を客が置いたカゴに移し、バーコードーを読み取り始め）

（/沈みきっていたので上げます！）

（/上げです！）