普通の日常をー【非募】

ん、ありがと。寝てていいぞ
（声が掛かりテレビを消して立ち上がり、ゆっくりとした歩調でシャワールームへ向かい。墓を掘り起こしたため土臭くないか心配し念入りに洗っていき）

じゃぁ、お先に
（兄を見送り、布団に潜り込むように入りシャワーの音を聞きながらゆっくりと目を瞑り小さな寝息を立てながら眠りに入り

（タオルで頭を拭きながら出てくれば弟が寝ているのが見えて、起こさないよう物音に注意し自分もベッドに潜り込んだと同時に眠りにはいり

（パチリと目が覚め時計を見るとまだ早い時間帯で横で寝る兄を見て悪夢でうなされることなく早く起きたなと驚き起こさないように洗面台に移動し

…おはよ、早いな
（弟が起きてからしばらくして目を開けると無人のベッドが視界に入り、起きたばかりで目をしばしばさせ欠伸しながら朝の挨拶して

おはよう、なんか今日は早く目が覚めた
（顔を洗いタオルで拭きながらリビングに戻ると眠たそうにしてる兄を見て挨拶を返し、冷蔵庫から水の入ったボトルを一つ取りだし椅子に座りテレビをつけ

早く目が覚めるなんて年だな
（会話をするうちに目が覚めてきて顔を洗いに洗面所へ行き。バシャバシャと顔に水をかけてスッキリしてリビングに戻ってきて「コーヒー買ってくる。飲むか？」財布を持ちドアノブに手を掛け

そういうディーンはいつも僕より早起きだろ？
（歳のせいじゃないとわかってるがケラりと笑い冗談をいうも、兄に言われそう言われると感じ思い。「うん、ありがとう飲むよ｣顔を向けて頷き礼を言い

俺はまだ年寄じゃないからな
（言い出したのは自分だが否定する言葉を言い残して部屋を去り。朝の散歩がてら歩いていれば昨夜立ち寄ったバーの付近に人だかりが出来ているのを見つけ、その輪に入れば狩りに関連しそうな話が聞こえてきて弟に電話を掛け

僕だけが年寄りかよ
（聞こえてるかどうかわからないが独り言のようにつぶやき。ニュースの後にやってるバラエティ番組を見ながら兄の帰りを待ち、ボーッと見てると上着のポケットから聞こえてくる着信音に気づき「なに、車にぶつかった？｣面白がるように出て

俺達が帰った後に客が暴れたらしい
（聞いた話によれば客を見送りに行ったバーテンが店先でその客に襲われたのだが、その際にするどい牙のような物を見たとの情報を説明し、冗談は聞き流し直ぐにここまで来れるか聞けば一方的に電話を切り

客が・・・っておい！
（詳しく聞こうとした時強制的に通話切られ「なんだよ・・」と不満を漏らしつつ、牙のようなものを見かけたという言葉が気になり上着を羽織り昨日のバーへと徒歩で向かい

襲われたバーテンって君だったのか
（野次馬の中に例の女性を見つけ、気まずさはあったが仕事優先だと駆け寄り。何があったのか話を聞く上でバンパイアの可能性を疑い、客の特長や逃げた方向なんかも聞いておき

兄貴、事件って？
（バーにつくと玄関先には野次馬が広がっておりその中から兄を探し出し掻き分けながら近寄り「牙のようなものが見えたってどういう事だよ｣事件の詳細が分からず）

サム、来たか。人を襲う時に牙が出るのなんて決まってんだろ
（駆け付けた弟に今のところで分かった情報を話し、人混みから離れた所まで引っ張り「俺達の仕事の予感だろ？」弟の意見を求め

吸血鬼か・・。それで、被害者の彼女は噛まれたのか？
（状況を一通り把握し、野次馬の中から引っ張り出され客が豹変し牙が見えたとの話を聞いてもし吸血鬼だとしたらそれなりの注意が必要だと考え

いや、すんでの所で助かったらしい
（この土地では何事もなく去るはずが厄介な奴が現れた予感に溜め息つき「その客の特長を聞いて、そいつを探すか？」疲れる狩りになりそうで、片眉を上げ複雑な表情で問い掛け

それは運が良かったね
（噛まれてないとわかると一安心し。襲った犯人を探すかと聞かれ「探さないとまた被害者が増えるかもしれない｣大変な事件になりそうだとわかるもやらないと行けないと言い聞かせ

もし…だけど。彼女もバンパイアで仲間内の喧嘩だったら厄介だな
（あくまで可能性に過ぎないが、吸血鬼相手に無傷という点から疑いをかけ呟き。どちらにせよ吸血鬼が現れたなら放っておく訳に行かず弟の意見には大きく頷き

・・・それは厄介だね
（その可能性も無くはないと頷き。事件を調べると決まるもカバンなどはモーテルに置いてきたままで「僕は一旦モーテルに荷物を取りに行ってくるよ｣兄をバーの前に残し再びモーテルに戻り