語り部 2016-11-11 07:32:53 |
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>ケルツェさん
大丈夫です、幸い大きな怪我もせず済みましたから。…ふふ。不謹慎かもしれないけど、誰かのおうちに行くだなんて久しぶりで…ちょっとだけうきうきしちゃいます。
(相手が此方の童話への選出を夢見るしがない田舎娘としか見ていないのと同じように、此方にとっても相手は城下町に住む気のいいお兄さん程度にしか認識しておらず、だからこそ相手からの言葉にもさして違和感など覚えず。しゃらりと差し出していた銀貨を掌から滑り落とし胸に下げた状態へと戻すと差し出された相手の手にそっと手を重ね、その手を借りながらゆっくりと立ち上げると砂埃で少々汚れてしまった白いリネンのワンピースを片手で何度か払い。幸い怪我もなく歩くことは勿論可能、先に立ち上がった相手の傍に寄る様にひたひたと裸足特有の小さな足音を立てながら数歩進めばふ、と思わず漏れ出たような笑みを零し。他の童話とは違い"星の銀貨"は登場人物などほぼ主人公の少女、自分ひとりといって等しい短い物語でそれ故に他の童話との交流も些か乏しくて、前回誰かの家に行ったのは一体いつのことだったか、思い出せない程の誘いにこんな状況だというのに思わず嬉しさが込み上げてしまい。先程立ち上がる際に手を借りたままだったその手を控えめにそっと握りながら言葉を続ければちらりと相手を見上げて。)
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