語り部 2016-11-11 07:32:53 |
通報 |
>死神
―へっ…?…おい冗談よせ!こんな事まで頼らなくても僕にだって自分の脚ってもんが……ってばか、そっちには奴らが居るだろ!
(堂々と強がってはみたものの、如何にも仰る通りと頷かざるをえない童話の真理を返されては反論する余地も無く。しまった一本取らせてしまったと心の内で小さく後悔していると、間も無く続けざまに相手から発せられた言葉。いずれ怪物たちの数が今以上に増せば城下町内に安全といえる場所は無くなるはず。たしかに他にもあの場所から脱出した者がいるのならば医者として怪我の具合だって看てやりたいし、況してや武器を持たず力の無い自分は彼の手を借りないことには町から出ることさえ困難だろう。最早迷っている猶予など無い、提案を飲もうと口を開きかけるも瞬間何故か体が宙に浮き上がり、呆気にとられ出て来たのは素っ頓狂な声。胴を抱えられ運ばれているのだと状況を理解すれば、相手が人間でないとは謂えこうも容易く持ち上げられてしまうかと何とも言い難い情けなさと悔しさから両脚をじたばたと振って抗議を試みる。その上彼が向かった先はなんと路地裏の外ではないか、これでは簡単に怪物たちの目に触れてしまうと焦りから更に声を荒げて)
>セレネ
っとと…、安心しなさい、もう一人ではないからね。
(声をかければ涙を流しながら飛びついてきた少女。その勢いに負けバランスを崩して後方へ尻もちをつき、ランタンはカシャンと音を立てて地面へ転がり。まだ年端もいかぬ娘がこんな時に暗い場所で一人きり、さぞ心細かったことだろう。堰を切ったように泣き出し自身の胸に縋る様はこれまで彼女が懸命に耐え抜いたのであろう孤独感や恐怖を痛々しい程に物語り、その甲斐甲斐しく健気な姿に胸を締め付けられる。少しでもその不安を払拭してやれればと、抱きとめるように回した片手で震える背中を撫でさすりながらそっと語りかけ。束の間様子をみて相手の呼吸が幾分か落ち着いたであろう頃を見計らい、徐に身体を起こし相手と対面するように座り直せば涙に濡れた頬をコートの袖で拭ってやり。さて一先ずは彼女が置かれていた状況を把握しておかなければと問いかけを。)
君は…ずっと此処に隠れていたのか?たった一人で?
>主様
(/とても分かり易い参加者及び絡み状況一覧、ありがとうございます!主様の細やかな心遣いに感服するばかりです。また青髭公様の設定、思わず息を呑んでしまうほど素敵でした…!物語上のキャラクター設定と実際のお人柄のギャップがたまらなく愛おしいです。現在絡み可能人数を3名までとさせて頂いているため、残念ながら絡ませて頂くことができませんが、後々お話する機会が持てればと思います。一言お礼を申し上げたく勝手ながらレスさせて頂いた次第ですので、此方への返信のお気遣いは不要ですので…!大変失礼致しました。)
トピック検索 |