夕樹 美月 2016-07-23 13:13:25 |
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( 初めて聞いた彼のご両親はもう一生会える事は無くて。辛かったね、とか悲しいね、とか慰めの言葉は彼は求めていない事は分かっているので何も言わずにゆっくりと首を上下に振りハンドルを握っていない方の彼の手をきゅ、と握り締め。すると道を逸れコンビニに停車した様子。自分も喉が渇いたので扉から降り、店内に入り。直様飲み物の所に行くと紅茶を取り出し、次にお菓子コーナーに足を進めては。)
(手を握られた意味がよく分からなかったが、それを拒否する理由もなく、そのまま受け入れ。コンビニに着けば、相手も商品を選んでいて。己は珈琲だけ手に取ると相手の方へ寄り、「…買ってくる。」と手を出し、相手が持っているものを渡すよう要求し)
( 新商品のチョコレートが気になり、これは買うしか無いと思って手に持っていたら彼がどうやら買ってくれる様子。素直に好意を受け入れない女は駄目だ、とバイト先で男性が話していたのを思い出し「 ありがとうございます。」と素直に紅茶とお菓子を彼に手渡し。)
(相手の品も持ち、レジ待ちの列に並び。まだ時間が掛かりそうだった為、「…先戻ってていいぞ。エンジンは掛けたままだ。」と相手に告げて。数分待ってやっと会計を終え、己も車へ。運転席に乗り込むと、珈琲だけ己の側に置き、あとは全て美月に渡し)
( 車で待ってろと言われ、こくこく頷くと踵を返し車に戻り。暫くして戻って来た彼に再度お礼を伝え、袋を受け取って。そして紅茶を一口飲むと喉が潤いとても良い感じ。チョコレートも新商品だけあって美味しい。「 んー、美味しい。蓮さんもどうぞ! 」と買ったのは彼なのだから、箱を彼に渡し美味しさを伝えては。)
(アイスコーヒーを飲んでいると、相手にチョコを勧められ。甘いものは得意ではないが、一つを摘まんで口に放り。「…甘いな。」と当たり前の感想を述べては、胸元に提げていたサングラスを取り、再び掛けてから車を発進させ。道路の渋滞は続いていたが、然程遠くない海であった為、もう暫くすれば目的地に着きそうで)
その甘さが良いの。( 甘い、と言われると抗議する様に自分も上記を返し。そして暫くすると景色は煌めく海に変わり。それを見てまた一気にテンションが上がり「 海だ! 着いた着いた! 」と興奮しつつ述べ彼の肩をぽすぽす叩いて。そして駐車場に車を停め、一目散に外に出ると海特有の潮の匂いが充満し暑さも気にならない位綺麗な海に見惚れ。)
(何とか駐車場の空きを見付けて車を停め。相手のテンションは出会ってから一番の高さかもしれない。車を停めた途端に出ていった相手と対照的に、己は静かに降りていき、その日射しにサングラスは掛けたままで。車の鍵を掛けると、相手と同じ道を歩いていき)
( 海に続く階段を降りるとそこは水着を着た人々で溢れており。「 蓮さん綺麗だね! もう着替えよ! 私着替えてくる! 」と興奮した様に捲し立て、後ろに居る彼に鞄から取り出した水着を手渡すと更衣室にうきうき気分で向かい。もう出会った頃より大人になったから彼に見合う女性になりたいと思うが、久々の休みとこんな綺麗な海を目の前にしてはしゃがない訳はいかない。そしてあれだけ格好良い彼を水着ギャルが見惚れているとも知らずに、更衣室で着替え始めており。)
(海岸へと出れば、相手は一層目を輝かせ、己に海パンを渡しては早速更衣室へ向かっていて。海パン片手に己も更衣室へ向かっていると、何人かの視線を感じ。そこそこ筋肉もあり、サングラスも掛けていた為、厳つく見えたのだろう。それらの視線は気にせず更衣室内へ。デニムと下着を脱ぎ、海パンに着替えるだけだったので、早々と更衣室から出てきて。更衣室の出入口から少し離れたところに立つと、デニムのポケットから煙草を取り出し、吸いながら相手を待ち)
( 昨日慌てて洋服と一緒に買いに行った水着。白色が基調となっており、胸元にピンク色の花が沢山有るという何とも可愛らしい水着であり。しかし時間が無くて試着しなかった為に今初めて着てみれば、自慢でも何でも無いんだがとてもこの水着小さい。谷間は確実に見えているし、今にも溢れそう。ちゃんと試着すれば良かった、と後悔しつつも日焼け止めを塗りたくり更衣室の外に出て。出来るだけ鞄で前を隠して彼を探すと煙草を吸っており。小走りで駆け寄りほんのり赤くなった頬で伏し目がちの目をし、「 お待たせ。」と胸元の鞄をきゅ、と抱き締め述べては。)
(煙草を吸い終わる頃に、丁度相手が更衣室から出てきて。周囲を見渡し、灰皿を見付けては吸殻をそこに捨て。己はまだTシャツを着ており、私服にも見えなくないが、相手は鞄で隠しているとはいえパッと見ただけでも露出は多く。手に持っていた己のデニムと下着を再び相手の鞄に入れるよう頼んでから、「…とりあえず、海の家に行くぞ。パラソルとか貸してくれるらしい。」と言えば、砂浜の方へ歩き出し)
( 彼から渡された洋服達を鞄にしまい、暑いのと恥ずかしいので頬を染めそれを隠す様に下を向きながら彼の後ろを付いて行き。そして歩く内に段々水着に慣れてきてもう普通に歩ける様になり、着いたのは海の家。かき氷美味しそうだな、何て呑気に思っていたら何やら彼に親しげに話し掛けている男の人がおり、この人が同級生さんかと認識。邪魔にならない様に一歩後ろに下がり、店内を物珍しそうに見渡しては。)
………あぁ。 助かった。
(店内に入るなり笑顔で歓迎してくれた同級生との近況報告を終え、パラソルやらビーチチェアやらの置場所を教えてもらい、上記で会話は終了し。美月の方へ向き直っては、「場所も取ってくれているらしい。」と伝えてから歩き出し。店のすぐ外に立て掛けてあったパラソルとビーチチェアを両腕に担ぎ、先導して歩いてくれている同級生に続いて砂浜へ。波打ち際に程好く近い場所にシートがあり、そこだと案内され。側に荷物を降ろしてから、同級生に礼を言って)
_ そうなんだ、ありがとうございます。( この人の多さの中今から場所を探すのは大変だろう。それを取っておいてくれた同級生さんに自分も頭下げお礼を伝え。そしてその場に着くと、同級生さんは彼と一言二言話して颯爽と帰って行ってしまい。そういえば彼は未だにTシャツを脱いでいない。「 蓮さん、上脱がないの? 」とふと思った事を尋ねると荷物を置き。)
あ?
(パラソルを立てたりビーチチェアを置いたりしていれば、相手に問い掛けられ。その手を止め、パラソルの下で軽く屈むようになりながら、「…これ脱いだら、周りの奴等が見てくるぞ。」とTシャツの裾を持ちながら、暗に彫物のことを伝え。己はそのような視線には慣れているが、己が見られれば自ずとその連れにも視線が向くことは必至で。)
_ .. そうだったね。折角綺麗なのにね。( そういえば彼の背中には刺青が彫られており、周囲に見られれば良い気はしないだろう。にっこり微笑むと彼の背中をちょん、と人差し指で指し。そして自分が何か手伝う前に借りた物はもう綺麗に立てられており、そのパラソルの下に座ると鞄から日焼け止めを取り、先程塗れて無かった背中と日焼け止めを彼に差し出し「 ごめ、背中塗ってくれる? 」と申し訳無さそうに眉下げ述べては。)
…分かった。
(己も座ろうかと思っていたが、相手からの申し出に軽く息を吐いてから了承し。日焼け止めを掌に出しては、相手の背中に塗っていき。相手の肌は白く、日焼けなんてすれば痛いだろうに、なぜ海になんて来たがるのか、と訝しげな表情で。「…水着は自分で選んだのか?」と日焼け止めを塗りながら尋ね)
違うよ、店員さんに選んで貰ったの。( 多少面倒臭そうなのは目を瞑るとして、塗りながら尋ねられると首を横にふりふりし上記述べて。「 試着しないで買ったらサイズが凄い小ちゃかったんだよね。」と先程からの後悔の念を露わにし発せば、困った様にくすりと笑い。次いで冗談っぽく、”似合ってる?”と聞くと後ろ振り返り水着の肩紐をくいっと引っ張ってみて。)
…巨乳アピールか?
(相手の言葉に、意地悪くフッと口角上げつつ上記を発し。日焼け止めを塗り終えたところで相手が振り返り、尋ねてきて。「…あんま誘うと、襲うぞ。」と冗談の延長線で返しつつ、相手の項に顔を埋めては軽く耳を噛んで)
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