主 2015-07-07 22:04:40 |
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( >65/嘉乃 )
(Ruin)
…やはり、此処はお前等の巣だったか。
(カチカチ、とブーツの踵で硝子の破片や朽ちた葉などを踏む音を遠くに聞きながら、全神経を集中させあらゆる物体が動く気配を体全体で感じ取り、静かに気配を殺し、存在を殺して上へと続く階段を登りきればそこは広いホールの様な空間になっておりやけに小綺麗に整頓されている事に疑問を持ち僅かに眉間へと皺を寄せ、ふと鼻を突く異臭にあまり表情を変えずとも険しさが浮かび上がり。ゆっくりと足音が自然と響くなか歩いて行けば、大きなコンテナで区切られたホールの端、そこを除き込めば上記呟き。目の前に広がる光景は、動物の本能そのもので「喰う」という欲求をただ満たす為にこの弱肉強食のRuinが生み出したもので、鈍い鉄の臭いと柔らかいものと硬いものが潰れる音、共食いとも言うべきその光景に鼻に皺を寄せて顰めてはどうやらこちらに気付いたようで。この連中は何かと面倒な奴等で仲間はいろんなところに拠点を持っており今回たまたまその拠点の所に入ってしまったわけで、しかし見逃してくれる筈もないことはもう分かりきっており刀を抜く前にガタイの良い男が突進してくればそれを軽やかにバク宙で回避しコンテナの上へと着地するが、男が突進したことによりコンテナが崩れて床へと戻されそこで鞘から抜くと同時に横一文字に払えばその男の目を潰して、転がる様を横目に他の仲間が武器を手にしたのを確認しては攻防戦が始まり。自分自身と対等でやり合えるとは相当の手練というわけで、この連中中称[人喰い]は猛者が集まる集団となっており。だがその攻防戦に気を取られてか相手がまさか上へと来ていることにまったく気づかないでいて)
( >68/ラディ )
(Ruin)
…実験に参加した時点で、本当の俺はもう居なくなった。
(腰に回した腕によりその中で僅かに伝わる恐怖心に敏感に反応してはそっと相手から手を離し少しだけ距離を置き、不意に被せられたシーツだが何も言わず大人しくしていれば腰のベルトから刀が外されるのを確かに確認して。その瞬間ほんの一瞬だけだが色んな柵から解放された気分になり、だがすぐさま現実に引き戻されてはポツリと言葉を紡ぐ相手を片手でシーツを剥がしながら聞いており、持たなくて良いと、ただの自分になれたならもう背負わなくて良いのかとたくさんこの手で殺めてきた過去を別の自分がやったことだと思っていいのかもしれない。しかし片腕を伸ばしてっきり刀を握るのかと思えばそこを通り過ぎながら上記呟き、その腕を、手を相手の首元へ持っていけば僅かに片手で首を掴み「…ただの[シキ]はもういない。俺は…、今この場で片手だけでお前の命を奪う事ができる」ギリ、と一瞬だけその掴む手に力を込めるが直ぐに放し、化け物だよ。と小さく一言付け足しては相手から刀を取り上げて再び腰に下げてはくるりと踵を返して物がほとんど無い自身の部屋へと向かい)
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