木戸番 2015-04-06 13:25:07 |
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(>293)秋金
…俺とお前はもう家族だ。
(起き上がり、しかし未だに少しくらくらする頭にその額を抑えつつ文机に頬杖を付けば緩くあぐらをかいて。ぼんやりと相手の口から紡がれる言葉を静かに聞いていれば、聞き終えてから先ず一言紡いで。引き取った時からもう他人でもなく商品でもなく、家族になったのだ、勿体無いなんて言葉はどこか他人行儀のようにも聞こえてしまい寂しさを覚えてしまいそうで、こんなにも自分は弱かったものかとしかしここだけははっきりとしておかなければ、きっとこの子の事だ繰り返してしまうかもしれない。「求めれば良いさ。欲深くなったって良いさ、そんなのすら受け止められないで、男前なんて言えるもんじゃないだろうに」細くて白い腕を伸ばし相手の頭をポンポン、とあやす様にそしてどこか言い聞かせるように優しく撫でてやれば目尻に皺を寄せて1つ笑みを浮かべ)
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