木戸番 2015-04-06 13:25:07 |
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>箕影
(営業はしていなかった筈だ、現に客なんざ人子一人と居りゃあせん。にも関わらず口上を述べる遠い言葉、その中に自分の演目がh組まれていればそりゃ怪訝がるのもまた道理。見慣れた木戸番と共に現れた彼の姿に一層眉間の皺を深めると到底突飛し過ぎた想像にはついて行く事が出来ず、だからこそどうやら自分を気に入っただろう彼が金で自分を買って居ると言う事をぼんやり理解するもその事実は現実味とはかけ離れていて。「木戸番、この男は何を話してンだァ。ちゃんと話したのか?俺が薄気味悪い役立たず、乳も無けりゃ愛想もネぇってよォ」金額は十分だと話を進めている木戸番へ、信じられないと言う様に卑屈な言葉を紡ぎ。ただでさえ細い瞳を更に細め上げると「俺を見た上で欲しいっつゥなら、その両の目は節穴だロ。目ん玉を落としちまった伽藍堂だ」ケ、と肩を竦ませながら可愛げの欠片も無い歪んだ言葉を付け加えて)
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