1対1(blnl

……だってさ、その方が良い事ありそうだと思うし？(少し考え込んだ後に一番ありそうな答えを見つければ緩く首を傾げながら答えると、何が起きたのか暫く分からず目を丸くしながら相手を見つめると分かったのか焦りを感じると背中を反らし)

｢まあそうだろうな｣
(首を傾げる相手を見て少し笑いながら小さく頷いて。焦る相手と真逆に薄笑いを浮かべながら｢離してほしい…?｣そう言えば腰に回す手に軽く力を込め距離を近づけて)

嘘とか嫌じゃん。(性格からして無いような事を言うと笑みを浮かべた表情から苦笑いに変わると、力が少し増し距離が縮んだ事に顔を俯かせると「ちょっ近い、俺恥ずかしい。」戸惑いを隠せない声色で言うと相手の肩に両手を付き)

｢ん、直樹に嘘は似合わない｣
(相手の言葉に少し真面目な顔をしてそう返せばすぐに ｢冗談冗談｣ ｸｯｸｯと喉を鳴らすようにおかしそうに笑いながら腰に回した手を解き相手を解放し)

それ褒め言葉で受け取れば良いんだよね？(どう受け取ったら良いのか分からず相手の目を見つめながら聞くと、手を離してくれたのを見ると「優しいな海璃は。」上体を起こしながら言うとそれ以上は退ける気は無いのか跨いだまま座り)

｢あぁ褒め言葉だ｣
(不安そうに見つめる相手を安心させるように優しい眼差しを向け。｢優しい?俺が? どこが｣ ないない、とでも言うように自嘲しながら首を左右に小さく振れば ｢降りないのか?｣ 仰向けの体勢から動かずに不思議そうに相手を見てそう尋ねて)

じゃあ嬉しいな。(褒め言葉だと分かった瞬間嬉しそうな目に変わるとニコニコと笑みを浮かべ、自嘲する相手に可笑しなことでも言ったかと考えながら「今は優しいと思うんだけどな？」嫌な事をされた覚えが無いのか不思議そうに言えば「降りて欲しい？」分かり切っているような事を態と聞き)

｢…可愛い｣
(嬉しそうに笑う清々しいほどに素直で単純な恋人を見ればそう零す。｢そうか、受け取っとくよ｣相手の言葉に嘘はないことを知っているので素直に受け取ることにして。｢…随分言うようになったな｣ 不敵な笑みを浮かべれば少し上体を起こして相手の後頭部に手を回して顔を近づけ寸止めし)

可愛いは女の子に言うべきだと思うんだけど。(零れた言葉を聞き逃すこと無く否定すると人差し指で頬を掻いて「どういたしまして。」特に理由も無く癖なのか返事を返し、寸止め状態に少し戸惑いの表情を浮かべると「降りて欲しいなら俺降りるけど。」と言えば相手の腰あたりに手を付いて)

｢お前以上に可愛い女見たことないから仕方ないだろ｣
(ｻﾗｯと真顔でそう言えば軽く髪を撫でて。少しの間至近距離で挑発するように相手を見ていたが何を思ったのか ｢…喉乾いた｣ そう呟けば相手の後頭部から手を離し、いとも簡単に相手の下から抜け出して立ち上がり)

え、あ、何言ってるのか分からないんだけど。俺男だし探したらいると思うけど。(言われたことない事にほんのり顔を赤くしながら言うと見られないようにと俯き、結局簡単に下から抜け出した相手に関心したような表情をすると、いつまでも座ってるわけにはいかず立ち上がると「ジュースならあると思うよ。」何があるのか覚えておらず自身無さそに言うと背伸びをし)

｢まあ探したらいるだろうな-｣
(わざとからかうように不安にさせることを言って。｢会社にも可愛いって騒がれるくらいの子入ったみたいだし?｣ まだ見てないけど、と悪戯気な笑い方をしながらｷｯﾁﾝに向かえば冷蔵庫をあけると中を覗いて水を取り出し。ｷｽ寸前でやめたのも今の言葉も、どうやら嫉妬させたいがための言動のようで)

それは何、海璃その女の子気になるの？(相手の言葉に不安を感じると八の字に眉を下げ落ち込んだようなオーラを感じさせるような表情に変わり「でも、そうだよなー俺男で女の子じゃないし。」拗ねたように立ち上がった癖に三角座りをすると顔を埋めて)

｢まあ可愛い子なら見てみたいよな-｣
(ｸﾞﾗｽに水を注いで冷蔵庫に水を仕舞うと、相手が座り込んだ後方の少し離れたところの壁に凭れかかり水を飲みながら楽しそうに様子を眺め更に追い討ちをかけるようなことを言って)

俺は見たいとは思わない。(近くにあるソファーへ移動しながら言うと背もたれと向き合うような状態になるように横になり「どうせ、その子の事好きになったりするんだろうな。」と言えばいろんな事を考えていると更に不安になると身体を縮めて丸まり)

｢…俺にその子のこと見てほしくない?｣
(壁から離れ相手が寝転がっているｿﾌｧ-まで行くと、丸まっている相手を見て軽く苦笑すれば片手にｸﾞﾗｽを持ったまま、軽々と抱き上げると膝に乗せて自分はｿﾌｧｰに座って相手の顔を見つめて)

だってさ、その子のことばかり見てるとかになったらその子に気があるのかなーとか考えそうなんだよな。(不安そうな目で相手をみつめながら言うと肩に手を置くと少し目を逸らした後「もし、俺がさその子見てたらどうする？」相手の事も気になると尋ねれば見つめ直し)

｢…まあ別に見たいとも思ってないけどな｣
(相手の言葉に満足そうにすればそう言うと、膝に乗せたまま少し前屈みになってﾃｰﾌﾞﾙにｸﾞﾗｽを置き｢見ないだろ｣ 相手の質問に答えになってないような答えを即答して)

本当？俺だけ見ててくれる？(不安が無くなると表情が少し明るくなると無意識なのか確認するように言うと肩を軽く掴みながら相手の目を見つめ「そうなんだけどさ、答えになってないよ。」相手の言葉にあっさり認めたように言うと頬を掻き)

｢あれ、信用してない?｣
(確認するように話す相手に苦笑しながらそう言えば ｢直樹は俺のことが大好きだもんな-｣ からかうようにそう言っては相手の腰に手を回して抱き寄せて)