西浦の2番と4番【非募】

話せばか…あいつちゃんと話聞いてくれっかな（目つきを悪くさせ、どこかを睨みつけて。「断るのも悪りィし、教えるよ。空いてる時間あるか？ あと、希望の場所とかあれば言ってくれ」と首を傾けながら相手に尋ねて）

阿ー部、顔が怖いっ。嗚呼、聞いてくれると思うよ、三橋〜（腰に手を当ててはびし、と相手の面を指差し。「おお〜、まじで？阿部が良いってンなら頼もうかな〜。空いてる時間か…、休み時間は大抵いけるかも！ けど、俺1組で結構クラス離れてンだよねー」うーん、と難しい顔をして）

ん…そうか？（相手から自分のことを言われると眉間のしわを治すように、眉間を優しく撫でて。「あ～休み時間か…確かに、組結構離れてるしな。放課後って言っても部活で忙しいし…」と発言すると顎に手をやり考えて。しばらく俯いて考え込むと、「んーだったら、明日から昼休みに数学勉強することにしないか？ 場所は、お前が決めていいからさ」と思いつくと顔を上げて提案し）

はは、あんまし眉間寄せてると皺出来ちゃうね（相手の様子を捉え後くすくすと笑みを零して。「うん、見事に端から端までって感じで〜。なー、休み時間つっても移動教室とかあると時間限られてくるし」と暫し俯く相手を見遣り乍悩む様小首を傾ける。「ーーお！それ良いじゃん！賛成賛成〜！ 場所かー、弁当あるしな〜。つか昼飯食ってからで良いわけ？」と上記尋ね）

あいつからも怖がられないためにも、こんぐらいはしとかないとな（とポツリと呟くと、眉間を撫でる力を段々強めて行き。「ああ、弁当は先に食べていい。そこまで時間占領するわけにはいかねぇし。じゃあ、明日から昼休みに数学教えることにするか」と相手の質問に頷きながら答えると、「賛成」と言う相手を嬉しそうに微笑みかけながら答え）

んえ？何〜？……って、擦り過ぎたら赤くなっちまうぞっ…！（呟きを聞き返すに伴ってハッ、と相手の眉間に視線遣れば止めておけと。「ははっ、いやいや！俺は別に良いんだけど、教えて貰う立場として阿部の負担にならないかな〜と思って！折角の昼飯の時間なのにさっ。はいよ〜！ありがと、すげェ助かる〜」と安堵の意で肩を竦めては、微笑む相手に気が付いたと同時にひひっと綻び）

ええ…でもこんぐらいしないとしわ治らなくね？ （相手に言われて撫でる手をピタッと止めると、残念そうな表情を浮かべ。強くした方が治るのではないか、と心配そうに相手に聞き。「いや、オレは別に構わないよ。こっちも数学の勉強にもなるし。それに…そのえっと…野球部のやつと勉強出来るのは楽しいから…」と頬を掻きながら栄口と勉強する理由を考えて、考えついた訳を口に出し）

あ、ほら〜赤くなってる！まあ、皺は特に目立つ訳でもないからさ、気にすンなよ。な？（そんなに三橋に怖がられたくないのか、と赤く染まった眉間を見遣れば思わず綻び。これから気をつければ良いじゃんっ、と付け足して。「ほんとに？なら良かったァ〜。………え、ッエ！……ッア！や…野球部、ね！や〜、そんな風に言われるとは思ってなかったから…！ちょっと吃驚したな〜。ふふっ嬉しいけど！」と思いもよらぬ相手の言葉に瞬時目開きし。”畜生〜〜ッ期待すんな自分…！”等と心中で唱え筒火照った己の顔を扇いで)

…そうだな、分かった。（相手の撫でるのをやめた方が良い理由に納得して眉間から手を離して。「…傷ついたようなら謝る。「野球部の部員」としてじゃなくて、「友達」としての方が良かったよな」と相手が驚く姿を見て、お互いの関係が疎遠な繋がりだと感じられて傷付いたのではないかと思い、申し訳ない気持ちになって謝ろうとし）

ーーいやいやっ！謝らなくていいっていいって…！傷付いてないない！、(と慌てて申し訳なさ気な相手を前に違うよと身振り素振りで知らせ。「ただ、楽しいなんて素直に言われたから、吃驚しただけっつーか…！寧ろ嬉しかったし！」と微笑むも、尚”友達”という単語を耳にし、はやり自分にとって彼は遠い存在なのだろうと改めて劣等感を抱くも今更だと己に呆れる様な心境で)

なら良いけど…（相手に「傷ついてない」と言われるも、どこかすっきりしなくて鬱屈した気持ちになり。「まあそれより、場所決めようぜ。そうだ、俺の方から迎えに行こうか？ そっちからこっち来んの、面倒だと思うしさ」とこれ以上暗い空気にさせまいと話す話題を変えて。相手の負担を少しでも減らそうと相手に提案し）

あーべ、阿部！ほら！傷付いてないぞ〜！（晴れ晴れしないという顔色の相手を見遣れば、にっこ〜と面白おかしく満面な笑みを浮かべてみせ。「そーだね〜。あ、俺は全然面倒とかないよー、教えて貰う側だしっ。阿部が良かったらだけど、俺から迎えに行ってもいい？それと、場所かー。そのまま阿部のクラスで…って昼休み席空いてんのかな 」とその提案に乗っては、相手の気遣いにふふっと密かに微笑んで）

…ふははっ、なら良かった（喜色満面の笑顔を見れば目を丸くして、いきなり相手がおかしな笑顔を浮かべたからなのか吹き出して。相手に『もう大丈夫』と伝えるように優しく微笑んで。「おう、いいぞ。わざわざ悪いな。まあ、その時は俺の席使えばいいよ」と相手からの発案にコクリと頷いて承知し、席が空いてない時のことを考えて）

吹き出すとは失礼なやつだな〜！(と態とらしく口許尖らせた後、良かったと安堵する様に微笑み返し。「ううん、気にすんなよ。教科書なり、ノートなり、わかんねーとこ持ってくね〜。そっかっ、んじゃーお言葉に甘えて！そん時は阿部先生の席お借りしよーっと」等と冗談交じりに告げては、明日から昼休みも宜しく〜、と後頭部を掻き乍も改めてお願いし）

いや、いきなり変な笑顔されたら、そりゃ笑うだろ（含み笑いしている口元を手で隠しながら、話して。
「うん、よろしくな。じゃ、弁当食べ終わったら俺の組に来いよ。あ、俺の組分かる？」と相手にコクリともう一度頷くと、明日のことを確認して。相手と随分クラスが離れているため、自分の組が分からないのではないかと思い相手に尋ね）

ま、まあ。笑わせる為に態としたから良いんだけどさ〜。って、まだ笑ってんな…！もう、（そんなに変だったかな、なんて思い乍未だ含み笑い隠す相手を肘で突き、
「りょーかい。そーすんねー。おう、知ってるよ〜。確かぁ、7組だったよね？花井らと一緒だったよーな」問題ないと柔らかい笑みを浮かべ一つ頷いては、確認する様遠方にいる主将の顔をちらりと見て）

ま、良い笑顔だったよ。すっごく。（笑い声は収まるも、まだツボにはまっているのかニヤニヤとしており。「すっごく」と付け加え、強調して。「ん、そうそう。花井の他に、水谷と篠岡と一緒だな」と相手に花井と同じクラスだと言われると頷いて、他に同じ組の人を挙げて）

おま！ニヤニヤすんな！この野郎〜っ…！（流石に気恥ずかしく感じたのかジトっとした目で睨み付けては、「んな！強調しなくていい！！」と柄になく声を張って。「あー、水谷7組なんだ〜。まあ合ってたみたいで良かった。当分の間お世話になりまーす」と恐らく傷付くであろう水谷本人に聞かれぬ様一部小声で呟き。改めて宜しく述べると軽く頭をさげてみせ）

分かった分かった（相手が恥ずかしがるところを見れば、悪いと思って笑うのを止め。ジトっとした目でこちらを睨みつけ大声で注意してくる栄口を目にすれば、相手を愛しく思い顔を紅潮させぼーっとし。「うん、そうだぞ。たまに間違えられるけどな。おう、こちらこそよろしく」と相手が水谷のクラスを忘れていたことを知れば無神経に水谷が傷つくことを普通に言い、相手が頭を下げたのでこちらも一礼して）

…ったく、からかいやがって…！覚えてろよな〜(と脅す様な事を口にするも何処か穏やかな口調で。ぼうっとしたらしくない相手にふと気が付くと疑問符を頭部に浮かべ、もしや疲れているのではと思ったのか、「お〜い、大丈夫か？」等と顔色を伺って。「……、阿部って容赦ないよね。分かってたけど…。んじゃ〜そろそろ花井に怒られそうだから、俺練習戻るわ」阿部らしいなと思いながらも水谷に聞かれていないのが幸いであり、安堵した様に乾いた笑みを溢して。ひらひらと片手を振っては自分の持ち場へ戻り、長い一日もあっという間に過ぎてって）