>霧生さん ……ッ、いない……。 (ガランとした診療所に立ち竦みながら小さく呟けば、辺りを見回して見るもののやはり姿はなく。とりあえず荷物を安っぽいベッド下ろしてから"どこに行ったんだろ……"と考察してみるものの、出逢ったばかりの相手の事など分かる訳がない。せめて鍵だけでも渡さないといけないと荷物を再度担ぎ直して資料を広げ地図を見つつ、考えるよりまず行動と慌ただしく駆け出して)