>神谷 (まさか相手の言う通りこの場でじっとしているはずが無く、扉が閉まる音がした後暫くしてから診療所を出て。幾らこれから同じ場所で生活するとは言え、自分のような人間と無理に関わる必要は無い。どうせ今目の前から消えたところでこの島に隔離されている以上必ずまた何処かで会う事になるのだから、と物憂げに溜め息を吐くと遠く聞こえる波の音を追いゆったりとした足取りで歩き出し)