†白線ﾓﾗﾄﾘｱﾑ†BML†

>宮原

(此方の言葉への返答は距離がある事と相手が此方に背を向けている事が相俟って耳に届く事は無く、ただ無言で様子を眺めており。然し徐にフェンスを越えるのを見れば一体何をする気なのかと妙な事を予想してしまい思わずフェンスの内へ戻り、気付けば足は相手の方へ向かっていて。まさかこの状況で飛び降りるなんて事は懸命な判断か否かを認識できる相手がする事とは思えないが、意に反して焦燥に駆られている己に疑問を抱かざるを得ず)


>神谷

嗚呼。寝てなかったからな。
(此方の予想よりも早く問い掛けの意味に気付いたらしい相手に問い返されれば思考は中断され、平然と頷いて見せればさらりと意識を失っていなかった事を明かし。然し今は己の事等どうでも良く、関心は先程の相手の心理状態に向いており。単純に普段前向きな相手の不幸話が聞きたくなったのか否か、そんな事は考えたところで自身にも分からないだろう。そう結論付ければ相手をじっと見据え先を促すように視線を送り)