†白線ﾓﾗﾄﾘｱﾑ†BML†

>神谷

あ？何だよ。
(煩いと一言いなすだけで大人しくなる相手を横目に一瞥すれば微かに笑みを浮かべ。然しこの白線を越える対価はどうやらすんなり命を差し出すだけと言う訳では無いようで、余程言い難い事なのか言葉途中にして口を噤んでしまった相手を訝しげに眉を寄せて振り返り。どんな内容であれ所詮国の重鎮が考える事、たかがしれているだろうと適当な構えでいれば、相手を見据えて先を促すように言葉を掛け)


>宮原

ッは、ンなもん考えてどうすんだよ。国の連中は俺らの数が減る事を望んでる。寧ろ本望なんじゃねェの？
(此所は望んで来た場所ではない。なんならさっさと殺してくれても良い物を、生憎体裁を取り繕い国民からの支持を第一とする人間らは口実がなければ早々に手を出す事もせず、挙げ句の妥協策として現状自分達が此処に居るのだろう。そんな連中からしてみれば此方が自ら数を減らしてくれるなら願ってもない事だろうと嘲笑を浮かべ。然し不意に首元から微かな震えを伴う擽ったさが這い上がると、目を細めて相手を見据えた後に突如首元にある相手の手首を掴み。その手を強く此方へ引き己が上体を起こすと同時に相手を引き寄せると、意識的な官能を滲ませつつ己の上唇に舌先を這わせつつ首を傾げて問い掛け)
…何、誘ってンの？