†白線ﾓﾗﾄﾘｱﾑ†BML†

>霧生さん
ああ､やっぱり……もういいです､霧生さんが合わせてくれないなら……俺が全力で着いて行きますんで｡
(予想はしていたがそれでも一抹の希望とでも言えばいいのだろうか……何処か頷いてくれる相手を想像してなかった訳ではなく､無意識ながらｶﾞｯｸﾘと大袈裟に項垂れてしまえば苦笑混じりの表情で顔を上げ上記を述べて｡全く返答のない相手をﾁﾗﾘと見れば身長差のせいもあるのだろうが相手から見た水位は腰辺りであり､まだ進めなくもない様子で｡しかし己はこれ以上進むなら泳いだ方が早いだろうと考えては「霧生さん､まだ進みます?……進むならちょっと先に行って見てきますけど……」と控え目に問うのは出来たら引き返したいと思ったからで)