n 2015-02-11 23:28:46 |
通報 |
>相模さん
_____何もないと良いんですが。
( なんとなく、胸騒ぎを覚えていた。心配なのは何時もの事でありこの胸騒ぎの様なものは自身の思い込みかもしれない。寧ろ、そうであって欲しいのだが。そんな事を考えながら家を出る相手の細い背中を見送れば刀が収まる部屋へと出向き腰へとさす。もっと沢山のものを護れる様な力を持って生まれてくれば良かったのに、と自分自身であるその刀を撫で遣れば小さな溜息を落としその場を後にし。本来ならば主人にしか見えないその姿を他の者にも見える様に操作すればもうすっかり見慣れた景色の広がる小さな町を歩き目的地である店を目指し。「こんにちは。」暫く行けば何度か訪れた事のある店にたどり着く。人当たりの良い笑みを浮かべ店主と挨拶を交わせば綴られた言葉たちと同じ物を手にしていき_____と、突然背を走る悪寒に思わず手が止まる。主人と握手を交わした手の甲には主人の手と同じ模様が浮かび上がりその色は危険を知らせている様にちかちかと光っている。気付けば走り出していた、後ろで自身を呼ぶ店主の声が聞こえたが振り返る事などせずに。あの信号は大切な主人に危険が迫る事を指しており、それは自身にとって一番恐れていた事である。風を切り、地面を思い切り蹴飛ばし、主人の歩いた道を行く )
「_____主ッ__、」
( 主人の居場所は自身が付けた印が教えてくれる、どうか無事であって欲しい。いつもより早い鼓動、悪い予感が胸を指す_____そして、見付けたのは地に横たわる主人と其れを追い掛けて来たであろう男達の姿。瞳に映るその光景は、自身の理性を弾くには充分であり。気付けば主人の盾となり男の振り下ろした刀を”自身”で弾き怒りに揺れる瞳で男を見詰め )
トピック検索 |