土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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後に、ギレンは、父のデギン公王に言ったという。
「殺しすぎ増したな。地球圏運営のために人的資源は重要です」
「……かつてジオン・ダイクンは言った増した。人類そのものが変わるだろう、とな……。そうなるのなら、人類はおのずと宇宙の支配者たる人類を生み出す」
「……ニュータイプのな」
「ならば、それは、私どもです」
「奢るなよ。ギレン。ジオン・ズム・ダイクンのジオン創業の志とは違う」
「優良種たる我等が支配する事。ふえすぎた人類をコントロールして、自然の摂理のバランスの中で永遠に繁栄するのに、私どもでは不足だと……」
「不足だな。権力欲望型の人間は、しょせん、前時代のものだ」
「私が?」
「知っているだろう。アドルフ・ヒットラーという名前を?……貴公は、そのヒットラーの尻尾だな」
「父上……!」
「ニュータイプは、違うのだ」
ギレンは、この時、かすかに父に対して殺意を抱いた。
アニメ『機動戦士ガンダム』小説 第一巻 PART4 ニュータイプ 本文 デギン・ザビ ギレン・ザビ より
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