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レッツゴー！メッツ！レッツゴー！メッツ！

グリフィン

ちょうどいいところにやって来た。ロビンソンが打ったボールがイレギュラーでもしない限り、試合は決まりだ。

なに見てんだ……。

試合だよ！

すげぇ！

……。

こんな風に未来が見えるなんて……驚いた。

これ、めちゃめちゃうざい時もあるけどいい時もある。

この試合が行われるのは１０月だ。

いつだって１０月だし１１月だし３月なんだ。たくさんの未来がぜんぶ本物だ。そのうちどれかひとつが起きるまでは現実なんだ。
この瞬間は、地球人の歴史のなかでいちばんのハイライト！
あらゆる動きがメッツの優勝のために動いてるん！
……これより以前は、毎年最下位のチームだったのに。

プレゼントはどこに？

たとえば、あのボールを見て。１９６２年にマサチューセッツ州の工場で作られ第五戦の最後のアウトを取るボールは空気力学上、欠陥がある。
馬の皮のなめし方が悪かった。なめし職人の奥さんのシーラが日曜にプエルトリコ人ゴルファーと駆け落ちし……。

ん、プレゼントは……？

そうだった。そのなか！

それ、サプライズプレゼントだよ。地球を守るシールド！

シールド……。RK……アークネット。お前が配備するアークネットだ！

どうすればいい。

バッターのディビー･ジョンソンは父親がフットボールのボールを見つけられず野球ボールを誕生日プレゼントにしたから野球選手になった。
ボールはバッターの千分の二ミリ深すぎるところに当たり、クレヨン･ジョーンズの上にフライが上がる。両親がワインを一杯多く飲まないでベッドに入ったら、ジョーンズはクララという女性に生まれタイピストになっていた。

奇跡なんてないように思われるけど、本当に起きるんだ！


映画『メン･イン･ブラック３』 J K グリフィン より