土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
通報 |
大気圏に突入するマクロス・クォーターとすれ違うように、バジュラたちが一斉に、宇宙へと去っていく。ギャラクシー艦隊も、そのほとんどが白旗を揚げた。戦いは終わったのだ。
「バジュラたちは、どこへ行くんだ?」
ブリッジで首をかしげているオズマに答えをくれたのは、いつのまにかブリッジに上がっていたランカだった。汗だくになりながら、それでも笑っている彼女の姿を見て、オズマは誇らしい思いで一杯だった。
「……この銀河にいると、自分たちと私たちの戦いは避けられない、って……だから別の銀河へ行く、って…」
「そう、か……」
コミュニケーションを経て得られるものが、常に平和的な同居とは限らない。人類から見れば神のような力を持つ彼らにとっては、地下鉄の座席を譲ってくれるような気軽さなのだろう。
(今度彼らに会う時は……人類はもっと大人になっているだろうか?)
オズマはそうであるようにと、願った。
アニメ『マクロスF』TV版小説 Vol.4 トライアングラー 娘々スペシャルサービスメドレー ランカ・リー オズマ・リー 本文 より
トピック検索 |