...この目隠し、あまり意味無いね...微かに見えているよ。 (施設の奥、どこか薄暗いその場所にある一つの部屋。その中から鎖の擦れる音が聞こえてはベットの上であぐらをかき、壁に凭れて座っている男が一人居てはふと小首を傾げて。足枷、手枷、何重にも重なった黒い布の目隠しをされているがその優れた視力を持つ男にとってはあまり意味をなしていないようで、ポツリと独り言漏らしては笑みを零しつつ鼻を微かに動かして香りを嗅ぐ)