ぬし 2014-09-15 01:25:36 |
通報 |
>アリス
----一人じゃない。一人になんかさせないよ……。
(皇族として、自分の周りには沢山の"人"と"物"があった。それはいつだって自分を満たそうとしていたし、満たそうとして躍起になっていたように思う。でもそれに反して自分の心は一切満たされるどころか、結局その人達が見ていたのは自分自身ではなくあくまで自分自身が持つ肩書。自分はそれを持ってる器でしかなくて。本当の自分を見てくれる人はあまりにも少なくて、その人たちの期待にそぐわなければ"名ばかりの第四皇子"として嘲られるだけ。そんな毎日ばかりで----今もそれが続いていたら、彼女のようにならない自信は自分にはなかった。自分の腕の中で冷たくなっていく彼女を見つめ、ヨシュカが掛けていってくれたコートの腕を使い目に見えて血が溢れている場所を止血していればやがてやってきたヨシュカと神父。今ならまだ間に合うと、神父が取り出したのは治療用の魔宝器。それを取り出すや否や治療を始めれば瞬く間に治っていく彼女の傷。しかしあくまで止血、というより辛うじて傷を塞いだ程度らしく。無理に動けばカサブタが剥がれるように傷が開いてしまうと説明を受ければ、ひとまず大事にはならないと説明され安堵する自分。ヨシュカもその言葉には安堵しているようで、神父に一通り説明してから見送り自分と彼女を見つめている。「---君は君になれるよ。なれないはずないよ。僕だって、僕になれたんだ……」漸く暖かさを取り戻してきたように思う彼女の体。それでも油断出来ないからと温めていたが、不意にヨシュカが横に現れれば「……ひとまず休ませてやれ。いつまでも此処いたって温まるもんも温まらないだろ」と淡々と述べて彼女をそっと抱き上げる。どこに連れて行くのだろうと不思議に見つめていたが、どうやら教会にある彼の部屋らしく。すっかりに血に塗れてしまった自分の姿を見ては、彼女のことを重い唇を噛み締めてヨシュカについて歩くように教会へと向かう。
教会へと着くと、ヨシュカはまず自分の部屋のベッドに彼女を下ろして布団を被せる。自分は彼女が横たわったベッドのすぐ傍に用意された椅子に座り、まだ冷たいだろう彼女の手を握ればじっと見つめていて。ヨシュカはと言えばその隣で服を用意していたらしく現れれば「おい、せめて着替えてからにしろ。そんな格好でウロウロされたら部屋が汚れる」と言って自分に服を押し付け。「あ、ありがとう……でも……」「反論は許さない。そんなに不安なら俺が握っててやる」そう言って自分の手を退けて優しく彼女の手を握り込むのを見れば、その光景をただ不思議そうに見つめていたがその姿にどこか安心もし。言われるがまま自分よりも少し大きいサイズの彼のシャツに袖を通す。そのまま着替えを終わらせ、汚れてしまった服はひとまず端に良ければ静かに彼女が横たわるベッドに腰を下ろし、ヨシュカが彼女を握る手の上から自分も手を握り。「----僕は、この子に何ができるかな……」そう呟くと、隣にいるヨシュカはただ静かにしていたが不意に口を開き「……お前の好きなようにすればいい。俺には関係ない」とだけ呟き。「----君にだって、いろいろしてあげたいんだけど」と言ったものの、それに反応が返ってくることはなく。その場に静かな空気が流れて)
(/な、泣かないでー!!アリスちゃん泣かないでー!!← とりあえず二人で仲良くなるように躾ければいいんじゃないかな(適当)← うわあああ泣いちゃったあああああ←ヴィクターは傷ついた子はほっとかないです、ヨシュカもなんだかんだほっとかないので!もうそういう性分なんです!← なるほど、背後様の愛情が溢れた結果だったんですね……うるっ← もうね、困った子に助けを求められるの大好きなのでどんどん頼ってやってください!喜んで二人に胸をお貸しします!←これからのアリスちゃんの成長が楽しみですよ!(´;ω;`)←)
トピック検索 |