ぬし 2014-09-15 01:25:36 |
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>ヴィクター、ヨシュカ
( あまりにも現実味の無い、恐らくは自分に対して初めて向けられたであろう言葉に、刹那に思考停止する。
『なに、いってるの』
同情。自分に向けられるにはあまりに崇高なる言葉。自分の存在にとってはとても大き過ぎて、似つかわしくなく、言って仕舞えば"ありえない"概念。
"そして、俺も"とヨシュカは言った。つまり形は違えど自分と境遇は同情するに値する歴史を孕んでいるのだろう。適当なことを言って自分の気を引こうとしている可能性もなきにしもあらずだが、この状況を踏まえるとあまり考え難いものでもあるし、なによりも、2人の反応からして偽りでもないのだろうということくらいは、判断できる。故に完全に混乱し、さらに次のヨシュカの行動がさらにアリスの混乱に拍車をかけることとなる。
『——ッ!?』
反射的に、全ての魔法器を引き返させるも、ヨシュカが動きを見せないことによる思考停止の時間もあり、引き返させるのが少し遅く、ヴィクターの肌をいくつか軽くではあるがキズつけてしまう。
完全に読み違えてしまったことに気付いたアリスは、すっかり混乱しきり、狼狽えるようにその場にしゃがみこんでしまう。魔法器はすっかり引っ込み、手元には片手半剣と、先程投擲されたいくつかのナイフのみ。更に、完全なる思考のイレギュラーにより、精神が魔法器から離れることによる、魔法器の副作用である五感の暴走が始まる。普段は自分の感覚を故意的に、そして慢性的に操作することにより感覚の暴走を防いでいたのだが、精神が大きく乱れるとその操作が不能になり、副作用が発現してしまうのである。アリスは些細な物音で耳を劈かれ、更に、著しく鋭くなった痛覚により、叫び声をあげようものなら激しく喉が痛み、呼吸をすると体内が掻き回されたような計り知れない痛みを伴い、風が身体を撫でると全身を錆びたナイフで切り裂かれたような痛みが駆け巡る。
慟哭するアリスはのたうちまわるように、更に魔法器の長時間顕現による肉体的損傷等による出血に見舞われ、息も絶え絶えにただただ涙を流しながら、虚空を睨みつける。
ただ、
こうなった場合は感覚は僅かに効果対象にも及ぶ為、魔法器により傷つけられたヴィクターにも一瞬ではあるがアリスの痛みがある程度共有されてしまい)
(/まさかこういった形でヴィクたんに痛みを与えることになろうとは本体も予想していなかったのであります…← …はっ!?それは…とても…とても…イイ!!…危ない妄想が広がりそうです(( アリスは思考のイレギュラーに物凄く弱いのです…思うようにいかないと下手したら自滅します、こんな風に← 慈悲や優しさ、というものに果てしなく疎い存在なので、そんなにされると懐いてしまぅぅぅ…← …懐けば日常的に苛められるではないか!!←←)
>朝夜叉
( 思わず、笑いがこみ上げてくる。確かに劣勢的状況であるのにも関わらず、どうしてか言葉にできないほど、愉しい。
ふぅ、と、小さく息を吐き、昂ぶる精神を落ち着ける。すると魔法器がアリスの体内に戻っており
『まさか、そんなわけないじゃない』
目の前にある太刀の切っ先ではなく、こちらもきちんと、何とも視線の捉えにくい瞳でありながらも、相手の瞳にしっかりと視線を突き刺してやる
『これからに、きまってるわ‼︎‼︎』
あそこまで追いやっても尚、立ち上がる相手。追いやられている時の表情、声、吐息、そして、臭くない不純の血。ああ、ほしい。これでこそ、自分の人形に相応しい。
アリスはニヒルに笑むと、敢えて太刀を自らの右胸に突き刺すと、
『ねぇ、もっとアリスと、遊びましょ?』
太刀に滴る純血の赤。それでもなお相手に歩み寄り、吐息すら当たる距離で相手の瞳を見つめ
『アリスの肉を刺す感触、どう?これがアリスの体内。ねぇ、もっと確かめて?アリスもアナタのこと、もっと知りたいから』
片手半剣を左手に握り、けれども攻撃する兆しはそこにはまだなく。
また、自らに刺したのは暴挙のようにも思えるが、肉を刺したまま少しでも時間を置くと、筋肉の収縮で刺したものは抜けにくくなる特性を利用したものであり、そのまま抜かないと少しの間太刀が抜けなくなるであろう)
(そ、そんなことならないもんっ!!ありすはありすは………お姉ちゃんなんて絶対呼ばないもん!!!(会話が噛み合わない子)←← さ、さんにんぶんだなんて…ひ、卑怯!卑怯よ!!うわあああんん!!!← ……嫌いじゃないわ←ぇ だったら!!だったら!!!アリスがその初めてをry← )
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