ぬし 2014-09-15 01:25:36 |
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>アリス
-----あっ、まっ……。
(待って。そう声を掛けようと開いた口だったがそれが音を成すことはなく、彼らが放つ戦いの響きにいとも簡単にかき消されてしまった。相手はこんな惨いことをしたとはいえどまだ自分やヨシュカと変わらない年齢の少女。柔肌が傷つけば簡単に避けてしまうし、そこから血も溢れる。下手すれば傷跡だって残ってしまうからと彼女の身を案じて諍いを止めようとするも、そのあまりにも不気味な笑顔に出せるはずの言葉さえ失ってしまう。依然相手と自分の間に立ちながら彼女と向き合うヨシュカもその歪さに強い警戒心を抱いているようで、鋭い視線で相手を牽制しながら一定の距離感を保っている。片膝をつく彼女。あまりにもおぞましい禁忌の武器。そしてそれを生まれた時から定めづけられた、そんな人生。彼女にあった人としての違和感はそうした言葉たちによって次第にピースが嵌められていき、そして彼女が歩んできたのだろう凄惨で壮絶な日々を思うと言葉なんて出てこない。もはや逃げることさえ、そんな彼女から目を逸らしてきたであろう周りの人間と同じことをするようで、自分には到底出来なかった。此方に向かってくる魔宝器。それを見ているはずのヨシュカは先ほどと違い、動く素振りは一切見せずにその場に立ち止まっていて。「-----惨め。あぁ、その通りだな。お前は惨めで哀れだよ。自分の意志なんて関係なく大人の事情で利用されて、馬鹿みたいに傷ついて----哀れだ。惨めだ。お前も----そして、俺も」やがてそう口を開くと口元で怪しく弧を描き、力強く握っていた拳を更に強く握りこむ。しかし彼は動くともせず、自分が襲われようとするのも見向きしないまま「---だが生憎だったな。お前に同情出来ても、お前では俺を苦しめられない。何故なら俺は-----ずっとコイツを殺したくて殺したくてたまらなくて、コイツを殺すために生きてきたんだからな」と笑いながら嘲る。その強い言葉が胸に刺さると同時にやはり彼を憎むことが出来ない自分は音にもならない声でジーク、と彼の名を呟くとただじっとその場で固まり。泣きそうな顔を浮かべながら蹲って)
(/ぎゃああああ襲われるうううう← ワンコもびっくりな嗅覚すぎて逃げ場が御座いません← とっ捕まって二人ともアリスちゃんの魔宝器で従わせられたりする感じですね、分かります← だがしかしヨシュカも運命に弄ばれた人間なのでそう簡単には篭絡されないのであった←
多分ヴィクターはそれを悟ったと思うので、この後全力で看病します←一応お医者さんの卵としてはほうっておけないからね!全力で治すよ!←←)
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