ぬし 2014-09-15 01:25:36 |
通報 |
>セリア
( 『いい、におい』
くるり。何かに釣られるように向いた先には、どうしたことか皇女のお姿。嗚呼、そう、この匂い。この匂いが、何よりも、至高。ふわり、ふわり、思わず香りに引きずられそうになるも、アリスなりにぐっと堪え、皇女の問いに、何事もなかったかのように
『大丈夫ですわ。何…ちょっとした、お情けですの。アリス達はこんな血だから、ついつい渡り鳥達が羽を啄んでくるんですの。嗚呼、怖かったぁ。』
まるで己が被虐されていたかのように、けれどもスンとも笑わずにそう答える。そうして少し、涙なんかを流して見せて
『嗚呼、すてき、すてきですの、ガルバディア皇女…混じりけの無い、脳髄を溶かされんばかりの至福の香り…いえ、ええ、例え外国語を話していたとしても構いませんの、アリスだって外国語は好きですわ。でも外国は…うふふ、えへへ、それはさておき、随分とお疲れのようですわね、いくらお昼時とはいえ…』
フォークとナイフを間違えてしまうだなんて、皇女らしくないですわね、と、わざとらしく視線を腰に向けて、思い切りの作り笑いを浮かべて見せて。相変わらず会話に脈略が無いが、辛うじて統一性はあるのだろうか。アリスはやはり血を隠そうともせず、すっと、表情を変えぬままセリアにゆっくりと歩み寄り)
(きたあああああ皇女サマ!!!絡んで絡んでスンスンしますうう!!おねがいしますっ!!)
>朝夜叉
( あはは、あはははははは、あははは、あは。そんな途切れ途切れの哄笑は、事象の変移に興奮を覚えたアリスの箍の突然の外れ。やはり、やはりやはり"臭くない"。流石にあの大剣で叩ききられたらただで済むわけがないことは自明の理なので、敢えて刃を受けようとすることはやめるが、それでも露出が激しくなったことにより匂いの区別がつきやすくなり、そうして匂いの比較の結果、やはり臭くないというアリスの前代未聞に、未知の欲求が刺激されボルテージは最高潮に高まる。
突如、うつ伏せであるのにも関わらず魔宝器を強引に地に突き刺し身をひるがえし、ある程度の距離を取る。けれども、どういうわけか回避した筈なのに傷口を脇腹に貰い受けていた。グラリ。思わぬ痛手によろめくアリス。しかし手もつかず不敵な笑みを浮かべたまま、そのまま倒れこむ。溢れる血は溜まりとなって、アリスの小さな身体を真っ赤に染める。やがてピクリとも動かなくなり、嵐の後の静けさにもにた静謐が、悍ましさすら感じるほどの無の空間を演出する。
やったか、そう思うだろう。けれども、相手は気付かねばならない。首に刻まれたはずの傷が既に消えているのと、地中から相手の足首に忍び寄るほんの小さな赤黒の刃に…)
(ほら、いまよ、いまなら滅茶苦茶にしてやれるわ!!!ほら!!!来なさいよ!!!ほら!!!←)
トピック検索 |