主 2014-07-24 22:20:32 |
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>烏丸さん
………な、ん…何やのキミ。冷たい事言ったと思ったら優しくしたり、どっか行けって言ったから離れたんに追いかけて来るし、もう訳分からんわ!…俺、そんな鋭くないねん、ちゃんと言ってくれんと分からへんよ…
(大分落ち着き冷静に考えられるようになった頭で先程の事を思い浮かべれば色々とやらかしてしまったと他人事のように苦笑いを浮かべられるくらいには冷静さを取り戻し。相手の前でらしくなく泣き出してしまったが、相手は一度顔を上げたのだ。気づいてないわけがない、今頃は呆れているだろうか、いや気にしてもないかもしれないと考えてしまえば僅かに胸がズキリと痛んだことに片手を胸に当て、何だろうかと不思議に思い。ふとあんなに辛そうだったのに置いてきてしまったが大丈夫だろうかと自分が去る前の相手の状態を思い出し心配に思い、どうやらあの程度の冷たい言葉では相手の事を嫌えないらしい。相手の事を思いやっている辺り自分が思っている以上に相手の事を好いている事に驚いて。そんなことをぼんやりと考えていれば自身のすぐ横から扉の開く音、そしてゆっくりと自分に近寄って来る気配、自分のすぐ目の前で止まった足は何も履いていなくて。誰だなんて聞く必要もない、自身がよく知っている気配は確実に彼のもので、しかし何故彼がここにいるのか。体調はもういいのか、相手の姿を確認するために顔を上げると同時に自分は抱きしめられていて。何が起きているのか分からず出てくるのは言葉と言えないもので、しかしそれでも何とか声に出すも相手の行動が分からないまま出した言葉には僅かな棘があり。相手の事を気に入っている、だからこそこれ以上混乱させられたくなくて、でも落ち着こうにも中々落ち着けず何時も持ち歩く狐のお面を握りしめ。自分が鋭くないのは確かだ、しかし相手から感じられるのは何処か自分が大切だと思われているようなもので、そこから嫌われている訳ではないと分からないほど鈍くはない。しかし自分で解釈し納得するには先程のやり取りで随分精神を削られたらしい、相手から聞かされないと安心出来ない事に自分の事ながら弱くなったと内心苦笑いを浮かべながら、涙はもう出ていないだろうがきっと目は赤く腫れ酷い顔になっているだろう、けれど相手の方を見据えたままで)
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