柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
――…何度、何度私は命が消えゆく姿を見ればよいのでしょうか。
(小さく、けれど生きようと懸命に鳴き声をあげる雛鳥。持つ手には力が込められ、肩を震わせながら。涙を流すのは違うと、私ではないと。しかし溢れる涙はポタポタと頬を伝って)
何故、何故っ。
こんなにも生きようとしているのに。
きっと雨風の寒さで身が震えたでしょう、小さな鳴き声で叫んだのでしょう。助けてと、私がその声を聞くことができていれば、………ごめんなさい、ごめんなさい。――…っ、
(それから気づけなかった、助けることのできない己の無力さに嘆いて。今まで見てきた冬に消えてゆく命を思い出して柊の身体は次第に冷気を纏い、地面がピシピシと小さな音を立てて凍りづいていき)
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