柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
(「子供のような心」という言葉に少し拗ねて、しかし物乃芽が笑う姿に同じように笑い。道中はどこか足取りも軽く早く明日が来て欲しいと願いながら)
雨風が――…、そうですか。
今日見た花々たちが無事だと良いのですが、物乃芽さんも私の身ばかりを案じずご自分も大切になさってください。貴方が床に伏せてしまっては、私は気が気ではなりません。温かくして寝てくださいね。それではおやすみなさい。
(物乃芽の視線を追って自身も空を見れば、夜にも関わらずその空はどこかどんよりと曇って見え。星は見えるどころかすっかり雲に隠れてしまい、あまり良い気持ちではないと自身の着物をぎゅと握りながら)
(翌日、昨日とは違った音を聞きながら朝目覚め。湿った土の匂いや雨音によって震える空気を感じながら床から起き上がり。それから窓を開け見てみると、縁側で雨に濡れているにも関わらずそこから動こうとしない物乃芽の姿を見つけ急いで駆けて行く。しかし彼の足元で静かに鳴く一羽の雛鳥を見つけると、着物が汚れるのも気にせずその場で膝をつき)
―――…可哀想に、巣から落ちてしまったのですね。
(それから優しく傷つけないように、けれど自身の纏う冷気では余計に死を早めるだけだなのではないかと。直接手では触れず、着物の袖を伸ばしながら雛鳥を両手で包むように持って)
もう少し、頑張ってみなさいな。
温かい春が貴方を待っているのですよ、大丈夫、大丈夫。
お母さんも貴方を待っています。
(それから優しく、けれど愛おしむようにぎゅぅと抱きしめて。どのような末路があるのか、柊はそれを考えずに。ただ強く、生きて欲しいと願いを込めて)
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