柊 2014-06-16 01:29:42 |
通報 |
>物乃芽
―――…本当に、物乃芽さんはお優しい。
(その一言だけをポツリ呟くと、それから袖を握る手に力を込めて。この気持ちをなんて表せばよいのか。なにが正しいのか、そもそも正しいとはあるのか。しかし初め出会ったときの憧れとは大きく離れ、違う言葉で表したいその感情を。なんて名前を付ければよいのか分からずに)
――そうですね、今日はもう戻りましょう。
私の身体は結構丈夫なのですよ、ただどうにも眠気というものは付き纏うようで。
今まですんなりと眠りについてきましたが、最近はどうにも眠りたくないと思うようになりました。きっとその答えも、これからの時間で分かっていくのでしょう。そう思うと楽しみで仕方がないのです。
(そう言って眠気と酒の酔いで少しふらつく足に力を込めて立ち上がり、物乃芽の貸す手に素直に寄りかかりながら。少し着崩れた着物の襟を整えて歩めば、タイミングよく吹いた風に視線を逸らし小川を見つめれば、舞う桜と水面に映る月にほうと息を吐いて)
トピック検索 |