柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
お待たせしてしまいすいませ――――…、物乃芽さん?
(少しの時間だけと、思っていたのとは裏腹に時間は随分と経っていたようで。慌てるように縁側へ赴き覗き見るも、そこに彼の姿は無かった。一体どこへ行ったのかと庭に目を向けるが、もちろんそこに彼の姿は無い。そこで一抹の不安が過る。あの夢のように、もしかしたら―――…と)
っ、物乃芽さん、どこへ、
(いないと分かっただけで、柊は不安で仕方が無かった。手に持っていたお盆や毛布に布団、それらは全て縁側へ乱雑に置かれ、反動で煎れたはずのお茶は碗から溢れてしまう。しかしそれにも目をくれず、しかし瞬間聞こえてきた物音に反応すれば、迷わず後ろの戸へと手をかけた)
物乃芽さんっ、―――っぁ、
(ザッと襖の開く音と同時に目に入った彼の姿。しかしそれは予想していたものとは大きく違う。まさか着替え中とは誰が思うだろうか。目を見開いて驚くと、途端に柊の顔は真っ赤に染まってしまう。肌着を着けているとはいえ、着替え中なことに変わりはない。急いで後ろを向き両手を目に当てるも、隠れていない耳は更に赤く色付いていた)
す、すいませんっ。まさか着替えをなされているとは思わなかったのです、今すぐ出ますので――
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