柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
(膝に顔を埋めて泣く彼の姿は、後にも先にも見れるのは今しかないのかもしれない。弱みをなかなか見せない彼は、気丈に振る舞うのがとても上手な気がした。とても強がりで、けれど言葉だけで終わらないのが物乃芽の姿で。しっかり言葉を行動に移し、けれど無理をしているときもあるのだろう。柊は身を寄せてきた物乃芽に覆いかぶさるように抱きつくと、そのままポンポンと優しく背を叩く。子供をあやす様だなぁと、少々微笑みながらも。そしてその度に思うのだ、やはり物乃芽が心から愛しいと)
大丈夫ですよ、すっかり良くなりました。
自身の体調をちゃんと理解していなかった私に非があります、これからは気を付けないと駄目ですね。物乃芽さんはお体の調子は大丈夫ですか、無理はなされていませんか?
(面倒をかけたと話す相手は、前髪ですっかりその表情が見えない。しかし目をずらし耳を見てみれば、いつもより少し赤く染まったそれに思わず微笑んでしまう。それから立ち上がり厳しい口調で話す彼だが、垣間見える優しさに柊は嬉しくて堪らない。
後を追うように立ち上がる柊は、そのまま物乃芽と向かい合うように先に回り込んで、それから手を彼の額に当てると、熱を確かめるような仕草をとる。着物の袖から見える切り傷や土で汚れた箇所を見ては辛そうに表情を歪めて)
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