桜木雪菜 2013-02-18 19:33:35 |
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桜木…帰ろ、(午後の授業は殆ど頭に入っていなかったかもしれない。待ちに待った放課後、帰り支度をし視線を向けた先には俯く相手の姿。自然と笑みが溢れ、相手の方に歩み寄れば控え目に笑みを浮かべたまま声をかけ)
…あ、うん!(悩んでいると突然自分に掛けられた声。それが相手だとわかると鞄を肩にかけ、慌てて立ち上がって。「…ごめん、行こっか、」と微笑んで歩き出すも、緊張しているのかその歩き方はぎこちなく。教室のドアに頭をぶつけ、痛みに思わず涙目になれば頭をおさえて。)
桜木…!?大丈夫?(共に歩き出すや否や派手に扉に頭をぶつける相手に驚き、心配そうな表情で顔を覗けば涙目の相手。先程から普段と少し様子が違う相手に「もしかして具合悪い?少し休んでく?」と心配そうに訊ね)
ん、ん-ん、違うの、大丈夫‼(相手の言葉に慌ててぶんぶんと首を横に振って。「…なんか、緊張しちゃって…」と恥ずかしそうに笑って涙をぐい、と拭い。)
ん…俺もしてる。(大丈夫と知りほっとしつつ相手も同じ気持ちなのだとわかれば照れたように視線を逸らし。戸惑いがちに視線を戻すと相手の頭にふわりと触れ「行こ」と声をかけ)
…ほんと?(全然そんな風には見えない、ときょとりとするも、自分の頭に触れる優しい手つきに小さな笑みを零して。「…うん!」と頷いてそっと相手の手を握ってみたり。)
…ほんと。心臓バクバクしてる。(頷くと困惑したような表情で暴露して。そっと手を握られると応えるようにきゅっと握り返し歩き出すが、何やら冷やかしてくる同級生達に「うるせーよ」と若干照れたような様子で言葉を投げ)
…同じだね。(相手も自分と同じだとわかれば安心したように微笑んで。冷やかされる相手を、顔を赤くしながら見上げ「…い、嫌だったら離すよ?」とあわあわと、)
嫌じゃないから。むしろ桜木みたいな子を連れてるとかすげー優越感。(慌て出す相手の手が離れないようぎゅっと強く握れば即答し。照れ臭さに視線を逸らしながら告げるも何処か嬉しそうで)
えっ、…(相手の言葉に驚いたように瞳を丸めれば、かああ、と染まっていく頬。「あ、ありがとう…」と小さな声で言い、ぎゅ、と相手の手を握り「…私も葉山君みたいな人と帰れて、すごい優越感、」とへらりと笑って。)
…俺さ、多分桜木が思ってるような奴じゃないよ。(へらりとした笑顔が可愛くてつい頬が緩むが、相手は自分を高く評価しすぎな気がして。帰路を共にしながらふとそんな事をぽつり呟いて)
…それを言うなら、私だって葉山の思ってるみたいな人じゃないよ、(瞳を伏せれば自分もぽつりと呟いて。「でも、葉山くんは王子様みたいだよ?、」と相手の悪いところが見当たらないと首を傾げ。)
桜木は雰囲気そのままだと思う。裏表ないっつーか…(そうだろうかと緩く首を傾げるが、接してみてやはり印象と変わらないと口にして。「王子様って…、やっぱ買い被りすぎ」その喩えについふっと小さく吹き出し、ごく軽く相手のこめかみ付近を小突いてみて)
裏表?(きょとん、と首を傾げるも、よくわからないと眉を下げてへらり。「っ…だ、だって実際優しい王子様だし!」小突かれた額をおさえながら、口を尖らせて反論を。)
ん…つまり桜木はそのままでいいって事。例えどんな桜木でも受け入れる自信あるから。(簡単に話をまとめた後、恥ずかしげもなくさらりと断言し。額押さえながら口尖らせる相手を見てふっと笑みを溢しながら「…だから優しくないんだって。今日だって桜木と親しげに話してた奴らに対して苛ついてたし」と暴露しては視線逸らし)
そのままでいい、か…(相手の言葉に思わず頬を緩めるも、続く言葉には頬を真っ赤にさせて俯いて。「…え?、」思いも寄らなかった暴露にきょとん、と相手を見上げて。「…葉山くんって…ヤキモチやき?」と素直に思ったことを口にすればこてりと首を傾げ。)
……、(一度は相手に視線を戻すもヤキモチやきかと問われると再びゆっくり視線を逸らし)
…そうかも。桜木意識し出してから自覚したっつーか…独占欲も強いっぽい。(相手に対して己の中で次々と起こる感情を認めざるを得ず、照れているのか視線を逸らしたまま本音を述べ。戸惑いがちに視線を戻せば己を高評価する相手に「…がっかりした?」と問い)
…ぜ、全然がっかりしない‼寧ろ嬉しいっていうか…(ばっ、と相手の方を向けばぎゅっと手を握って。「…私も、葉山くんと同じだよ…。葉山くんが女の子と仲良く話してると、もやもやする…」と俯きがちに小さな声で呟くように言えば、「…おもい、かな」と眉を下げて不安げに相手を見上げて。)
…マジで。…っ、それすげー嬉しい。(手を握られると一度立ち止まり告げられた言葉に照れた表情を腕でさりげなく隠し気味にしながら素直に喜び。「全然重くない…それだけ俺に気持ちを向けてくれてるって事だろ?」不安げに見つめてくる相手に愛しげな笑みを向けると髪をそっと撫でるように触れて)
…き、気持ちを…。(喜んでいる相手を嬉しそうに見つめ、「可愛い、」と微笑むも、相手の言葉に思わず頬を染めうつむく。びく、とすれば自分の髪を撫でる相手に抱きついて、「…う-…葉山くん、好き-」と小さな声でもごもごと呟いて。)
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