情報部:オペレーター 2024-06-01 17:25:03 |
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>トーマ
まぁ。左様でしたか。─── ふふ。トラブルだなんて。ただの新人同士の諍いですよ、怪我も見ての通り瘡蓋ですし。( 軍人にとって、怪我によって前線から退くことは珍しくは無い。だからこそそれ以上の追求もせずに彼からの質問に耳を傾ければくす、と小さく微笑み / 手元の懐中電灯は脳内のイメージを投影するもの、恐らく彼はだからこそ今のタイミングで問いかけたのだろう。敢えて懐中電灯のスイッチは切らずに口角を薄らと上げながら答えれば白壁には新人同士の諍い、というには少々ヒートアップした様子の喧嘩が映し出され ) ……成程。やってみましょうか。( 静かに机上に置かれたオルゴールは一見何の変哲もないもの。彼の静かな暗い空の色の瞳を受けてはやけにあっさりとその境界線を外してしまい / キュル、と小さな金属音と共にオルゴールのゼンマイを巻いていきある程度の所まで巻終われば静かに手を離し、静かな湖畔のような波のない瞳でそれを見下ろし / オルゴールから流れ出したのは嗄れているけれど凛とした老婆の声、記憶が混濁しているのか先程まで穏やかに会話を交わしていたと思えば大声で怒鳴ったりお前は誰だと嫌に恐ろしい声でこちらに問い掛けてきたりとどの声も脈略がなく / 暫くしてオルゴールが止まれば、しれっとした顔でオルゴールを机上に戻し ) ……祖母が死ぬ前の声ですね。投薬で記憶や認識能力が下がり、人ではないようなその様子が怖かったのでしょうか。久しぶりに声を聞きました。
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