◆ -- B U D D Y ＆ B L O O D Y ？ -- ◆

>シシィ

……いいえ、貴方は私如きの憂慮など必要ない程に優秀だ。取り越し苦労なのは分かっているんですが……どうにも、……まぁせめて、有事の際にはお役に立ちましょう。無いとは思いますが、当実験中にもしも身の危険を感じる事があればお声掛けを。（ 此方の懸念すら見通し鮮やかな微笑を形作ってみせる歳下の彼女に敵わないな、と内心で感服し / 頭部に軽く手をやりつつ苦く自嘲を零せば、せめて対人能力に乏しい己が貢献出来るとすればその程度か、とささやかな申し出を ）えぇ。一目垣間見ればより一層、その有用性を実感すると思われますよ。……彼らがまさしく生体兵器であるという実感も。（ 瞳を重ねたまま確り首肯を返した後、低く零した言葉は彼女へ届いたか否か / おもむろに席を立つと、努めて丁寧な敬礼を尊敬すべき若き同僚へ ）さて、それでは私はこの辺りで。今日も有意義な時間をありがとうございました。……これからも互いに励みましょう。


>グレイ

……そうですね。私とした事が失礼しました。――それで、実際の戦場を仮定した運用についてですが……。（ 静止を受けはたと我に返り、深々と率直な謝罪を / しかし数秒と持たずに次の質問を繰り出す辺りさした抑制は効いていないようで ）……十分以上の性能ですね。情報漏洩や対抗策が編まれない限りは、まさしく軍の戦略や戦術の大幅な変革に――…、時間か。（ ペンが走る度に熱を孕む語り口 / それはタイムリミットの訪れにらしくもなく舌を打つ程で ）……失礼しました。時間のようなので、本日はこれにて。今日も大変貴重な時間をいただき感謝いたします。（ 息を吐き、須臾の間に瞼を下ろせば再び開いたそれは平生の鈍色を宿し / いつもの一礼の後に腰を上げて ）


>all

話の途中ではありますが、今日はこの辺りで失礼いたします。本日もありがとうございました。（ テープレコーダーを再生したが如きいつもの文言、起伏少なな物言い / 整然とした仕草で一礼を行った後、退室 ）